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2011年07月10日
■舞台設定
舞台となったのは四川省綿陽市梓潼県。新たな政府庁舎を建設するために土地収用を実施中。一部住民は補償金が足りないと立ち退きを拒否、当局と対立した。そして6月15日、住民と警察の間に小競り合いが起きた……。
という、まあ中国各地でどこにでもあるお話。ここまでは住民、警察双方が認める事実です。で、この後が言い分の異なる筋立て。
■警官が子どもを拉致した
まずは住民側の主張をば。21世紀経済報道が報じています。
15日、警察は立ち退き拒否住民宅の電気をストップする強硬策にでる。これに怒った住民たちと警官の間で口論となった。警察は徐華さんら3人をパトカーに乗せ連行。これを知った姉の徐斌さん、預かっていた徐華さんの息子を連れて派出所に出向いたが、そこでもやはり口論となった。警察は徐華さんに暴行を振るい、まだ1歳8か月の息子を連れ去った。
警官に暴行を振るったとして徐華さんは行政拘留を科された。21日、ようやく釈放された徐華さんに警官は「息子を返してもらいたければ、自宅の引き渡し契約書にサインしろ」と言い放った。7月8日時点で徐華さんはまだ息子との再会を果たしていない。「唯一の希望は夫と息子と3人で我が家にいることだけなんです」と話している。
15日、立ち退き拒否住民が警官を殴ったとの報告あり。ただちに警官を追加で派遣して説得したが、徐華らは罵り言葉乱発で言うこと聞かず。仕方なく派出所に連れ帰った。移動中もパトカーで大暴れ、警官を殴りまくり。
派出所での取り調べ中、徐華の姉・徐斌が子どもを連れて派出所に乱入。警官を罵りながら、「徐華を捕まえるなら子ども一緒に捕まえなよ」と吠える。子どもを受け取った徐華は子どもを抱きかかえながら大暴れ。危うく子どもが落っこちそうになったところを警官がキャッチした。大暴れが続いていたので、子どもは村の婦女弁公室主任に預けた。
大暴れの徐華は5日間の行政拘留が科された。ところが解放された後も息子を引き取ろうとしない。なので仕方なく預かっている。21世紀経済報道の話はウソ、デマばっかり!
もうややこしい
世の中にはデモに乳母車にこども乗っけてくる手合いやら、機動隊と向かい合うデモの先頭に子供持ってくるのもいるからいいダシなんでしょうね