中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年07月10日
毎年7月11日は国連人口基金(UNFPA)制定の世界人口デー。1987年7月11日に世界人口が50億人を超えたことを記念して制定された。座談会は世界人口デーを記念して、広東省政治協商会議人口資源環境委員会、広東省人口計画生育委員会、広東省人口学会が共催した。
席上、過去10年の出産統計から、東莞市など珠江デルタに属する都市の先天性障害がある新生児出生率が2.82%と高いことが明らかにされた。湛江、韶関など周辺都市の比率は0.6%。4倍もの高さとなった。10年前と比べると倍増しているばかりか、全国平均と比べても1.5倍という高さだ。先天性心臓病、地中海貧血、ダウン症、神経管畸形、口唇裂が主な障害だという。
座談会では、汚染など環境要因が主要な原因になっていると認めたが、それだけではなく医学の進歩が障害児増加につながっているとも説明された。分娩技術の向上に伴い、未熟児など以前ならば生まれてくることができなかったような子どもも安全に出産できるようになったことで、障害児出生率が上がったという。また妊娠中の仕事のストレスも原因の一つだと指摘された。