中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年07月12日
カンチャナピセーク通り周辺では、黒いジャケットを着込んだ4人組による暴走族メンバーへの銃撃が相次いでおり、警察では暴走族に対して恨みを持つ者の犯行と見て捜査を続けています。
ちなみに私の通勤ルートにも暴走族がよくレースをしている通りがあるのですが、ミニバイクにTシャツ、サンダル履きなど、見た目は日本の暴走族よりも素朴なものの、タイの暴走族はかなり過激です。
ハイライトでの逆走は当たり前で、中にはわざと四輪車ぎりぎりにすり抜けたり、並走するバイクに棒や銃を威嚇の為につきつけたりする者も……。
おそらくこの事件もそういった行為に腹を立てた人間の犯行かもしれません。下記動画は都内大通りのラチャダーピセーク通りを勝手に封鎖して、レースを行っている暴走族の動画です。ほんとに酷いですね
■有力政治家が相次ぎタクシンの元へ
そしてもう一つのニュースは、先の総選挙で大勝したタクシン派プゥア・タイ党や連立政党の重鎮が、相次いでタクシン元首相が滞在しているドバイを訪れていると言うニュースを。報道によると来月の組閣を目前にしてタクシン元首相へのポスト要求のために、政党法違反で5年間の政治活動が禁止されているバンハーン氏を始め、タクシン派の政治家数人が元首相の元を訪れ、組閣についてのアドバイスを受けている様です。
*Bangkok Postの報道。
インラック氏は否定していますが、前回総選挙の時も当時タクシン元首相が滞在していたとされる香港に多くのタクシン派政治家が訪れていた事から、今回も組閣人事についてはタクシン元首相の意向が色濃く反映される様です。
民主党は政治活動が禁止されているタクシン派政治家の活動が選挙法に違反しているとして先日訴えを起こしましたが、立件するのは難しいかもしれません。ちなみに民主党は、選挙活動中にインラック氏がパッタイ(焼きそば)を焼いて有権者に振るまったことを買収であると言っていますが、他に追求する所はないものか……と。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。