中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
第二砲兵科(ミサイル部隊)科学研究開発部門が、地方のIT企業と共同で開発した軍事電子ゲームソフトが先日、完成した。人民解放軍内部のネットワークで開放されているが、多くのアクセスを集めている。
開発されたゲームは全部で10種類。トップページを開くと、基地の地図画像が表示される。宿舎や農場、講堂などの施設をクリックすると、対応したゲームが遊べるというもの。さまざまなゲームをクリアし、ポイントをためると階級が上がっていくという。
「軍事要請達標」というゲームは一種のバーチャルワールドを構築する世界。軍人の日常生活をゲーム世界で体験しながら知識を得たり、コミュニケーションを図ったり、紀律観念を養うことを目的としているという。アメーバピグのような、アバターを使ったコミュニケーションゲームのようだが、軍人のみなさんがバーチャルワールドでまで軍人ライフを送りたいのか、激しく気になるところ。
「布団たたみ」というゲームもあるという。説明はないが、「フルーツニンジャ」のような操作で、布団を片っ端からたたんでいくゲームではなかろうか、と。
「軍営農場」というゲームは、サンシャイン牧場のヒットで日本でもブレイクした「農場系」のゲーム。たんに野菜を育てるだけではない。収穫した作物を調理ゲームに利用することも可能だとか。この独創的なアイディアは一般の牧場ゲームに取り入れても通用しそうな気がするが、軍が開発する必要があったのか、やはり激しく疑問を感じるところだ。