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2011年07月25日
■床も壁もサソリだらけ!
2011年7月18日未明、深圳市南山区の団地・大新社区は大騒ぎとなった。夜中に目を覚ました住民が見たのは、床や壁、それに蚊帳などいたるところに群がるサソリの大群だった。大きなものは全長10数センチ、小さなものでも3~4センチはあったという。
寝ぼけ眼でいかついサソリの群れを目撃した住民たち、その驚きはいかばかりのものだっただろうか。住民総出の大捕獲大会が開催され、18日午後にはどうにか全部退治できた。死骸を集めてみると、その重さは10キロ以上になった。
■毎度おなじみ、立ち退き補償額をめぐる争い
この大新社区、旧市街地改造の対象地域となっており、現在は不動産開発業者と補償金の額について対立している。旧市街地とはいっても建物の多くは1980年代後半に建てられたものばかり。それなのに業者の提示額は1平米あたり1万元(約12万5000円)と安く、住民側は抵抗を続けてきた。
というわけで、このサソリの大群は業者が雇った地上げ屋の嫌がらせだと住民は見ている。実際にある住民は不審な男の姿を見たという。手にしていたのは木の桶。中身をある家の玄関前にぶちまけていたという。なんだったのかと不審に思った住民が近寄って懐中電灯を照らしてみると、そこには文字通り山のようなサソリが動き回っていた。
通報を受け、警察は捜査を開始したが、監視カメラが設置されていなかったこともあって、犯人捜しは難航している。