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床も壁もサソリがびっしり!地上げ屋さんの新戦術が炸裂―広東省

2011年07月25日

地上げ大国・中国の現状については、さんざっぱら本サイトでお伝えしてきたとおり。貴重な「地上げ屋さん」側の証言なんかも紹介している。
(記事「「お金を稼いで母さんを楽にしたかった」17歳の「地上げ屋」が告白―中国」参照)

暴力沙汰、さらには殺人事件に発展することも少なくないが、とはいえ大事件になって世間様の注目が集まってしまっては地上げ側もやりにくくなってしまう。というわけで、大声で騒ぐ、扉を針金で縛る、動物の死体や糞便を投げ込むといった嫌がらせが一般的だ。

さまざまな嫌がらせ手段があるが、広東省深圳市で新たな嫌がらせテクが開発されたもようだ。2011年7月20日、中国網が伝えた。


scorpion / kevinzim



■床も壁もサソリだらけ!

2011年7月18日未明、深圳市南山区の団地・大新社区は大騒ぎとなった。夜中に目を覚ました住民が見たのは、床や壁、それに蚊帳などいたるところに群がるサソリの大群だった。大きなものは全長10数センチ、小さなものでも3~4センチはあったという。

寝ぼけ眼でいかついサソリの群れを目撃した住民たち、その驚きはいかばかりのものだっただろうか。住民総出の大捕獲大会が開催され、18日午後にはどうにか全部退治できた。死骸を集めてみると、その重さは10キロ以上になった。


■毎度おなじみ、立ち退き補償額をめぐる争い

この大新社区、旧市街地改造の対象地域となっており、現在は不動産開発業者と補償金の額について対立している。旧市街地とはいっても建物の多くは1980年代後半に建てられたものばかり。それなのに業者の提示額は1平米あたり1万元(約12万5000円)と安く、住民側は抵抗を続けてきた。

というわけで、このサソリの大群は業者が雇った地上げ屋の嫌がらせだと住民は見ている。実際にある住民は不審な男の姿を見たという。手にしていたのは木の桶。中身をある家の玄関前にぶちまけていたという。なんだったのかと不審に思った住民が近寄って懐中電灯を照らしてみると、そこには文字通り山のようなサソリが動き回っていた。

通報を受け、警察は捜査を開始したが、監視カメラが設置されていなかったこともあって、犯人捜しは難航している。


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