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【鉄道追突】時速300キロ制限だけど360キロ出してみた=中国高速鉄道のいい加減さがスゴイ

2011年07月28日

ブログ「大陸浪人のススメ」管理人にして、作家として活躍中の安田峰俊さんは現在、中国出張中。トラブル続きの中国高速鉄道にも乗車されたそうですが、そこでちょっとありえないものを見てしまったそうです。

それが下記の写真。最高時速300キロに制限されたはずの高速鉄道で339キロを出しています。写真には撮っていませんが、345キロにまで上がったのだとか。日本新幹線だと、自動列車制御装置(ATC)により、許容速度以上がでると自動的に減速する仕組みがあります。この速度はいったいなんなんでしょうか?

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■安田峰俊さんの報告



■自動制御装置なんて飾りです。偉い人にはそれがわからないのです

記事「「時速世界一やめます」スタートから4年、転機を迎えた中国高速鉄道」で取り上げましたが、今年4月、新任の盛光祖鉄道部部長は、高速鉄道の最高時速350キロから300キロに減速することを発表しています。それなのに345キロ出せるってなに?というか、yjjmoneyさんご紹介のリンク先では最高367キロを出したという記録もあるとか。理解できません。

そのリンク先ですが、鉄道関係者による衝突事故の分析という内容。中国高速鉄道は「お客様のために」、ATCなどのリミッターを解除、遅れを取り戻すべく超高速でぶっ飛ばすことがしばしばあるそうで。安田さんが乗った列車もそういう状況になったということかもしれません。

ちなみにリンク先では23日の事故原因について、

(1)雷によって列車集中制御装置(CTC)が故障、各車両をさっぱりコントロールできない状態に。
(2)でも最近、停電による遅れとか頻発して叩かれているじゃん。「運転士が目視で注意すれば安全だべ!GO!」とボスが指示。
(3)先頭を走っていたD3115は怖いのでのろのろ安全運転。後ろから来たD301は通常速度で運転。
(4)衝突

と推理しています。まあ、これが当たっているかはともかくとして、中国メディアの報道を見ても、「CTCがぶっ壊れたのに運行を強行した」という疑惑はかなり濃厚ではないかと思います。普段からATCを切っもいいやというようなカミカゼ運行が常態化していたことを考えると、そうした油断というか、「現場が頑張れば事故は起きんやん」という甘えが大事故の要因になった可能性は十分ありそうです。


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 コメント一覧 (2)

    • 1.  
    • 2011年07月29日 06:49
    • 表示されてる数字を信じてるのか・・・
    • 2. AA
    • 2011年07月29日 09:59
    • 実際の速度じゃなくてその表示された数字になっても自動ブレーキがかからないから問題なんだろ。

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