2011年7月26日、中国のロトくじで史上最高額を更新する大当たりが出た。なんと5億1400万元(約64億3000万円)という巨額の賞金を手にした幸運な人がいるという。
歴史的な配当が産まれたのは、中国のロトくじ「双色球」。1~33の番号がついた赤球から6種類の数字を、1~16の番号がついた青球から1種類の数字を選ぶという仕組みだ。26日に当選者が決まった第11086期では、113枚のくじが一等を的中させている。そのうち100枚は1人の男性が購入したことがわかっており、60億円超という莫大な金額を手にすることとなった。
1点賭けで100枚購入という買い方も驚きだが、もっと驚くべきことがある。なんと1カ月前に今回の「歴史的大当たり」を予測していた人がいるという。29日、
重慶晨報が伝えた。
IMGP5566 / 人民的好青年
「歴史的大当たり」が明らかになった後、ネット掲示板のある書き込みが注目を集めた。
宝くじセンターは、今、「歴史的な大当たり」を計画している。おそらく5億元(約62億5000万円)になるだろう。
4億元(約50億円)以上、あるいは5億元以上の大当たりで、世論は大盛り上がりだ!!!
正体不明の当選者は、「特別な通路」を通って、こっそりと当選金を引き取る。
記者会見では、宝くじセンターの幹部が当選者はこんな人物だったと語り、話題になりそうなエピソードとかも、まことしやかに話すことになるんだろう。
ま、見てろや。
当選者が生まれる1カ月も前に、今回の事態を正確に予測しているではないか。なるほど、「歴史的大当たり」が起きれば、メディアが盛んに報道し、宝くじにとってはなによりの宣伝となる。動機としては十分だが……。
重慶晨報の取材に宝くじセンターは「たんなる偶然」とそっけない反応。だが、この程度の説明では不正疑惑封じ込めは難しいだろう。
というのも、中国では、「宝くじの番号は操作されている」という都市伝説が結構広がっているのだ。「秘密の当たり番号を教えます」という詐欺はもちろん、「今朝の新聞に当たり番号が隠されているらしい」などと暗号解読に励む人も少なくない。陰謀論派にとっては格好の燃料となったわけだが……果たして真相やいかに?