中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年07月31日
作品は、四輪駆動車を繰り出しコンボイを組んでタイからラオス、ベトナムへと旅する間に起こる恋の珍騒動を描いたもの。難聴者と弱視者(Rattanrat Eertaweekul)であるがゆえに、同じ男性(Montonn Jira)が自分のことを好きだと勘違いしてしまうことから物語が始まる。
旅はサワンナケート→ホーチミン→フエ→ホイアン→ダラット→ムイネーと続く。最後は雪山まで行くのだが、もしかして中国か?ムイネーでの車でのキャンプ風景などはいいものがあるのだが、ベトナムの楽しさを描ききれているかというとやや不足している。もう少しベトナムらしさをどこかで出して欲しかった。
そして、何よりもストーリーの最後の着地に成功していない。途中までおもしろかったのに残念だ。もうひと工夫欲しかった。しかし、ラミター・マハープルックポンのアラレちゃんのようなコメディエンヌぶりだけでも十分に楽しい。
2010年度のスパナホン賞主題歌賞を「ラオ・ソーンサーム・コン」が獲得している。キットティコーン・リアオシリクーン監督は、他に「ブリット・ワイブズ(The Bullet Wives)」<2005年>、「バスレーン(Buslane)」<2007年>などの作品がある。原題は訳し方がよく分からないのだが、「私たち2、3人(ニサンニン)」となるのか?英題は「いいんじゃない」という意味。
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*当記事はブログ「タイ映画つれづれなるままに」の許可を得て転載したものです。