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2011年08月05日
記事「ようやく報告された石油漏出問題=840平方キロメートルの海域が“最低”水質に」「養殖ホタテ貝の大量死、海底油田漏出事故が原因か」でもお伝えしたが、今年6月、渤海の海底油田・蓬莱19-3では原油漏出事故が発生している。天津で確認された油も漏出したものである可能性がとりざたされている。
7月5日の記者会見で、国家海洋局は840平方キロメートルの海域が汚染されたことを認めたが、原油漏出の食い止めに成功し、回収作業もほぼ終了したと強調している。しかし、実際には記者会見後も回収作業は進められていたようだ。
8月4日付財経網によると、蓬莱19-3付近の海底から親油性汚泥が発見された。運営会社の米コノコフィリップスは、漏出量は当初見積もりの1500バレルを上回るものになると認めている。
*写真は天津市海洋局ウェブサイトより。