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2011年08月06日
8月5日、中国青年報は「宋代の書5点オークションの謎」と題した記事を掲載した。ネット掲示板での暴露によると、故宮博物院が収蔵品を売却した疑惑があるという。問題の書は1997年に海外から購入したもの。「流出していた貴重な文化財を取り戻した」わけだが、2005年にオークションで売却されたという。
故宮博物院側は「該当の書は最初から所蔵していない」と否定しているが、2005年に発行された『故宮博物院80年』という書籍には、「1997年6月18日、宋代の書5点を落札」とはっきり記載されている。
この「収蔵品を勝手に売っちゃった疑惑」は果たして事実なのか。にわかには信じられないが、現時点では故宮博物院側の旗色が悪そうだ。