今年6月、中国で「空を飛ぶ県幹部事件」が話題となった。県幹部の視察画像を画像加工ソフト・フォトショップで合成して作っていたのだが、あまりのクオリティの低さにまるで空を飛んでいるかのように見える悲惨な写真となった。そのバカバカしい絵面にネット民は大受け。山のようにコラ画像を量産する「ネット事件」となった。

そんな騒ぎがあったばかりなのに、こりずに低レベル加工画像を作ってしまう雑な仕事が発見された。今度は外国人が空を飛んでいる。2011年8月8日、斉魯網が伝えた。


＊画像は斉魯網の報道。

■空飛ぶアンゴラ人

写真は山東高速集団有限公司の公式サイトに掲載されたもの。同社が建設を受注したアンゴラの道路建設プロジェクト・着工式典で撮影されたという触れ込みだ。だが、写真を見ると、映っている人々は全員、空飛ぶアンゴラ人となっている。画像を加工したのがばればれの雑すぎる仕事っぷりだ。

この写真は8月4日にアップされたもの。8日にネット掲示板で話題となり、その日のうちに削除された。まだ、山東高速集団からの釈明はないようだが、いったい何が目的での加工だったのだろうか。背景の横断幕が見える写真にしたかったのかなどと想像してしますが……。


■元祖フォトショップ事件

元祖フォトショップ事件について、KINBRICKS NOWでとりあげていなかったので簡単にまとめておきたい。6月末、四川省涼山イ族自治州会理県の公式ウェブサイトに「県幹部が新設道路を視察」と題して掲載されたのが以下の写真。



「フォトショップ下手すぎだろ、笑える～～」とたちまち話題に。すぐに元画像も発見された。



この2枚の写真を合成して、空飛ぶ県幹部の写真が完成した。さて、事件が盛り上がるにつれ、中国ネット民は悪乗りしていくように……。



日本でおなじみの「総統閣下がお怒りのようです」に出演させてみたり、



女体盛り視察に変えてみたり。それにしても、中国ネット民は女体盛り好きすぎるのではないだろうか。他にも宇宙を旅行したり、古代の恐竜ワールドにいったりといろんな写真が作られる盛り上がりを見せた（上記画像は猫撲論壇より。ほか写真多数）。