中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年08月11日
韓瑩さん(26歳)。建築家。月給は7000元(約8万4000円)。昼飯は10元(約120円)のお弁当。肉料理1品、野菜料理2品のおかずが入っている。質素に見えるお昼ご飯だが、「若者は理想を実現するために北京にやってくる。昼飯を食うためではない」とのこと。ただ、「北京の家賃については言いたいことがあるね」とのこと。
楊光明さん(31歳)。駐車場の料金徴収係。妻と合わせた世帯収入は月3000元(約3万6000円)だ。お昼ごはんはマントウ(中華蒸しパン)とお弁当で、8元(約100円)。外での仕事だけに、雨や風、黄砂といった天気だとご飯を食べるのが大変だとか。最近の高温も悩みのタネ。中国一トウガラシを食べる湖南省出身者だけあって、「北京の料理にはトウガラシが入っていないんだよ」とこぼしていた。
Nateさん(23歳)。米サンフランシスコ市北京駐在事務所の職員だ。昼飯時になると、友人と一緒に街のレストランに繰り出す。この日は料理2品とビールで44元(約528円)。屋台が大好きだというNateさんだが、北京の空気だけは勘弁。「空気がいい日じゃないと、屋外ではご飯を食べないよ」と話している。
小辛さん(28歳)。骨董品などコレクター向け企業の従業員だ。抱えている食べ物はほとんど同僚のもの。彼女の分はカットフルーツだけだ。価格は5元(約60円)。果物しか食べないのはプロポーションを維持するため。それになにより「お昼代が高すぎるから」だそうだ。