中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年08月13日
さて、1巻の構成ですが、ブログに掲載されていた4コマ漫画が80ページ。井上さんと月さんの出会いを描いた書き下ろしマンガが50ページという内容です。一番の売りであろう書き下ろし部分についてはネタバレ厳禁っぽいので触れるのが難しいのですが、「出会った当日からめろめろじゃん!つーか会った翌日に旅行誘ってる?!展開はええ!女性とのお付き合いになれていないという言い訳はなんだったのか……」とか、ブログの愛読者にとってはツッコミまくれる展開です。
そして、意外にも良かった(?)のが、月さんによる後書き。マンガはどうしても井上さんの目というレンズを通じて描かれているわけですが、“リアル”月さんがどのように感じているのか、その一端がわかるっていうのはなかなか貴重でした。
後書きは「能成为这部漫画的女主角和生活中的人物原型,我感到很荣幸」(このマンガのヒロイン、生活している人の原型になれたことを光栄に思います)という言葉からスタートするのですが、「原型」という言葉を使っているあたり、毎日数万人に見られるブログのキャラクターになっている自分とうまく折り合いがつけられているのだななどと安心したりして……。あ、このあたりも親心的ですね、すいません。
ファン心理で楽しく読めるのはもちろんのこと、中国屋的視点から言いますと、中国人の友人がいる人にとってはあるあるネタのタネとしても面白く読める一冊ではないか、と。
オススメです!