中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年08月14日
一方タクシン派政権をクーデターによって崩壊に追い込んだ軍部は10日、就任式に併せて海軍の観閲式を行うなど
プラユット陸軍司令官の発言も含め、無言の圧力をかけているとメディアでは報道されています。
また時を同じくして10日、憲法裁のチャット長官が辞任。2006年以降、タクシン派の政党を2度、解党に追い込み、その一方で民主党が被告となった裏口
献金疑惑や交付金横領疑惑については棄却するなど、民主党よりの司法判断がダブルスタンダードとの批判を浴びていました。
守旧派との波風を嫌うインラック政権との取引があったかは解りませんが、インラック政権が運営をスムーズに行う為の基盤は着々と出来上がりつつある様です。
■震災支援で日本に貸与した発電機、運用開始
そしてもう一つのニュースは震災支援の一貫として3月、タイ政府(電力公社EGAT)から無償貸与されたガスタービン発電機2基が、日本国内の川崎火力発電所及び大井火力発電所にて運用を開始したニュース。
*garvagenews.comの報道。
この発電機は日本での電力不足を補う為にタイ政府から支援されたものですが、いずれも出力は12.8万KW。これで24万世帯への電力供給が賄える事になります。貸与期間は5年。本当に有り難い事ですね。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。