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「インラック内閣発足=軍部との折り合いが鍵か」「日本に貸与した発電機、運用開始」―タイ・ニュース

2011年08月14日

■インラック内閣発足=軍部との折り合いが鍵か

8月14日のニュースはまず、今月10日に正式承認されたインラック内閣の話題から。報道によると10日、国王様の入院されているシリラート病院にて、インラック内閣の閣僚36人が就任宣誓を行い、正式にインラック内閣が発足しました。

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カオソッド紙の報道。


正式にプゥア・タイ党連立政権に移行した事で、各方面からは期待の声が寄せられ、特にスクムパン・バンコク都知事は「民主党政権下では党幹部がエリート的で庶民に理解を示そうとしなかった」と批判し、より庶民の要望にそった政権運営に期待を寄せました。

*当記事はブログ「バンコクでコンサルティン」の許可を得て転載したものです。


一方タクシン派政権をクーデターによって崩壊に追い込んだ軍部は10日、就任式に併せて海軍の観閲式を行うなど
プラユット陸軍司令官の発言も含め、無言の圧力をかけているとメディアでは報道されています。

また時を同じくして10日、憲法裁のチャット長官が辞任。2006年以降、タクシン派の政党を2度、解党に追い込み、その一方で民主党が被告となった裏口 献金疑惑や交付金横領疑惑については棄却するなど、民主党よりの司法判断がダブルスタンダードとの批判を浴びていました。

守旧派との波風を嫌うインラック政権との取引があったかは解りませんが、インラック政権が運営をスムーズに行う為の基盤は着々と出来上がりつつある様です。


■震災支援で日本に貸与した発電機、運用開始

そしてもう一つのニュースは震災支援の一貫として3月、タイ政府(電力公社EGAT)から無償貸与されたガスタービン発電機2基が、日本国内の川崎火力発電所及び大井火力発電所にて運用を開始したニュース。

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garvagenews.comの報道。

この発電機は日本での電力不足を補う為にタイ政府から支援されたものですが、いずれも出力は12.8万KW。これで24万世帯への電力供給が賄える事になります。貸与期間は5年。本当に有り難い事ですね。

*当記事はブログ「バンコクでコンサルティン」の許可を得て転載したものです。


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