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最下層民を描いた映画『AARAKSHAN』で物議=抗議運動、上映禁止州も―インド映画通信

2011年08月18日

■「AARAKSHAN」に対する物議

カースト題材映画で物議 インド、上映禁止の州も(MSN産経ニュース、2011年8月12日)

というタイトルの記事、てっきり芸術映画なのかと思いきや、アミターブ・バッチャン、サイフ・アリ・カーン、ディーピカなどの豪華な顔ぶれで、思いっきり 売れ筋ボリウッド作品なのであった。マノージ・バジパイが鍵を握っているようで、相変わらずいい味を出しているようである。トレイラーを見る限りは表面上 の作り的にはよくある形式のようだ。

AARAKSHAN

20110815_aarakshan

*当記事はブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。




作品を観ていないので詳しくはわからないが、最下層民の大学への優先入学をテーマにしたもののようである。このような制度があることは知っていたし、それに対する反発があるということも何かの記事で読んだ記憶がある。

ただ基本的に最近のボリウッドは表面上は「カーストによる差別はいけません」というスタンスであるため、差別を助長させるようなストーリーではないはずである。おそらくストーリーを効果的に描くために一部の表現方法に問題があったのではないかと思われる。

このあたりのテーマは外国人の私たちからは何とも難しい問題であるが、あえてインド人がどう描いたのかということには興味がわく。最新作の映画を最近は入手できていないので、シャールクの新作も含めて、また買出しをしなければ。

関連記事:【インド映画評】カースト、女性蔑視、インド社会の差別に女たちの舞が地響きを鳴らす『シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち』(KINBRICKS NOW、2010年11月28日)

*当記事はブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

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