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2011年08月17日
衝突の際、ギェルツェンというチベット人が激しい暴行を受け、逮捕された。集まっていた群衆は直ちに彼の解放を要求。その結果彼は今日の朝解放されたという。
■自治州党書記が遺体引き渡しを命令
今日(16日)の朝、カンゼチベット族自治州の党書記Lui Dao Pingがタウに到着した。今日、地域の全ての学校、レストラン、カフェは閉ざされた。Lui Dao Pingは故人への法要を全て禁止する命令を出した。更に彼は僧院に対し、即刻遺体を当局に引き渡すよう言い渡した。
■緊張が高まるタウ
ニンツォ僧院には約270人の僧侶がいる。地元の住民たちは当局が僧院に対し厳しい弾圧を行うのではないかと心配している。大勢のチベット人たちが僧侶たちへの連帯と支持を示すために僧院に集結した。近辺の町からさらに多くのチベット人が集まるのを阻止するために、タウに通じる全ての道路は閉鎖されている。ナワ橋は厳重にパトロールされ、旅行者は町から追い出された。町の東にある幹線道路上のツロ橋も通行禁止になっているという。
町の至る所を公安警察隊と武装警官隊がパトロールし、タウは厳重な警戒態勢の中にある。タウは今非常に緊張しているという。もしもこのような戒厳令状態が続けば、水道管が止められ僧院の水が尽きる事を住民たちは心配している。
TCHRDは引き続きタウの状況を見守る。TCHRDはタウ地区のチベット人の窮状を憂慮し、国際機関に対し中国政府が町を正常な状態に戻すために努力するよう圧力を掛けることを要請する。
続報:「【閲覧注意】抗議の焼身自殺を行ったノルブ僧侶=警官隊に囲まれた中、荼毘に付される―チベットNOW」(KINBRICKS NOW、2011年8月19日)
*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。