中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年08月19日
17日、著者の一人である呂衛紅さんは取材に答え、「小学校低学年の段階で子どもたちは自分たちがどこから来たのかに興味を持つもの。もし正しい方法で回答を与えなければ、アダルト書籍やインターネットで答えを捜すでしょう。そうなれば誤解を与えることになります」と説明している。
■中国の性教育
中国にも性教育を導入しなければならないとは常々言われていること。社会の変化に伴い、高校生や中学生の恋愛も珍しいものではなくなっているが、性に関する知識の不足から避妊の失敗などの問題が増加していると指摘されている。北京市のように、実際にカリキュラムに組み込もうという機運は高まっているが、一方で社会の側には「子どもにそんなことを教える必要はない」との抵抗感が強い。
中国では日本のアダルトビデオが人気だが、「性についてはアダルトビデオから学んだ」というネット民の告白もしばしば目にする。呂衛紅さんが説明しているように、アダルトビデオやエロサイト、エロ本だけで理論武装するというのも大変危険なように思うのだが、親の気持ちとしてはなかなか踏ん切りがつかないところなのだろう。