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2011年08月19日
米中激突、バスケ親善試合で大乱闘産経新聞、2011年8月19日
【ワシントン=佐々木類】米中両国のバスケットボールチームが親善試合で大乱闘を演じ、中国側の暴力行為が米メディアで大きく取り上げられた。
試合は18日、北京オリンピックスポーツセンターで行われた。対戦したのは米首都ワシントンにあるジョージタウン大と中国人民解放軍所属チーム。
19日付ワシントン・ポスト紙(電子版)は、両チームの選手同士による小競り合いの後、米国人選手がコートに倒れているところを選手以外の中国人が蹴りつけている写真を掲載した。
同紙は、試合途中で米国人選手がコートから引き揚げようとした際、観客が水の入ったペットボトルを選手に投げつけたほか、会場にいた警官がもみ合いを見て見ぬふりをしていたと報じた。
米経済誌フォーブス(電子版)は、試合のビデオ映像を掲載。中国人選手が倒れた米国人選手に馬乗りになって殴りつけたり、米国人選手に椅子が投げつけられたりする場面もあった。
*25秒あたりでマウントパンチがさく裂してます……。
■ネット検閲とネット民の反応
ワシントン電となっていることからもわかるとおり、中国国内メディアには検閲指令が発動中。バイデン副大統領訪中記念の親善試合でこんな醜態をさらしたというのはとても許されることではありません。関係者はシベリア送りにされても文句がいえないところではないか、と。
ちなみに中国人民解放軍所属チームとは、プロリーグに参戦している八一ロケッツのこと。今年引退した名選手姚明も所属していた名門チームです。選手は一応、軍籍も持っているはずなのですが……。ついつい軍隊格闘術を炸裂させてしまったのでしょうか。
ちなみに産経の元ネタとなっているワシントンポスト(英字版、中国語版)では、中国ネット民のつぶやきも拾われています。新浪ウェイボーを見てみましたが、マイクロブログは検閲されていないようです。
朝鮮戦争ばりの血湧き肉躍る戦いだった。中国選手はすごいバトルをみせていたが、やっぱり恥だよね。
コービー、来るなよ。気をつけないと殺されるぞ。
暴行容疑が話題のNBAスター、コービー・ブライアント選手。中国リーグでプレーするとの噂にかこつけて。
「うちらよりブタレバが盛り上がっているだと!やってやるぜ!やってやるぜ!」
バイデン副大統領は木曜日に北京入り。北京市のブタレバ炒め店で昼食をとった。店は大歓迎で、「バイデン副大統領ご用達」とメディアに大宣伝。これに嫉妬した八一隊は激しく嫉妬というストーリー。
八一ロケッツはゴールできなかったら、即ケンカだぜ
これはつぶやきではなく、中国代表選手・朱芳雨の言葉。八一ロケッツの悪名は有名だそうで。
中国サッカー代表チームが国際練習試合中に乱闘騒動ーロンドン(RecordChina、2007年2月7日)練習試合中、選手の間でトラブルが発生し、殴り合いの騒ぎになったという。この乱闘で、中国代表チームの鄭涛(zheng tao)選手が殴られ、5分間意識不明となった。鄭選手はあごを骨折し、病院で治療を受けている。試合は後半30分で中止された。
バスケットでもカンフー炸裂!ブラジルとの親善試合で大乱闘―中国(RecordChina、2010年10月12日)2010年10月12日、中国の河南省許昌市で開催された男子バスケットボールの中国対ブラジルの親善試合で乱闘が起こり、ブラジルチームが試合を放棄するという騒ぎがあった。
日本戦でラフプレー続出、粗雑すぎるプレーに地元ファンもあきれ顔―中国(RecordChina、2008年2月20日)
「プレーが、技術が、意識が、あまりにも雑すぎる」これは実況を担当した中国中央電視台(CCTV)アナウンサーが漏らした言葉。前半から各所に見られた中国代表のラフプレーは時間の経過とともにその数を増やした。後半立ち上がりに日本代表の安田理大選手が中国代表GK宗壘(ゾン・レイ)選手に跳び蹴りを受け負傷退場するなど悪質なファールも少なくなかった。後半には鈴木啓太選手、李[王韋]峰(リー・ウェイフォン)選手が互いにこづき合うなど一触即発の事態となった。