• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

業績不振のグルーポン中国が電撃的リストラ=社員をオフィスに押し込め解雇の交渉―上海市

2011年08月21日

2011年8月19日、不審が伝えられていたグルーポン中国(中国名は「高朋」)の上海支社で、突然のリストラが敢行された。150人が一挙に解雇されたという。一部報道では、インターネットが遮断されオフィス入り口も封鎖された中で、会社側はリストラに同意するよう強硬に求めてきたとも伝えられている。20日付中国広播網東方早報を主に参照した。

今年3月、割引きクーポン共同購入サイトの米グルーポンは、中国大手IT企業・テンセントと提携し鳴り物入りで中国に進出した。急拡大戦略を展開、早くも全国数十都市でサービスを提供している。急拡大を支えるべく、他企業の倍以上もざらという高給で人材獲得を進めてきた。20都市を管轄する上海支社だけで従業員数は500人に達していたという。

20110821_gaopeng1
*画像はグルーポン中国


■注目はされど、業績は伸びず=グルーポン中国の苦境

一方、話題とは裏腹に業績は伸び悩んでいたようだ。本家グルーポン上陸前にすでに類似サービスが普及していたこと、そしてグルーポンが中国の商慣行を理解していなかったことが原因とも指摘されている。中国のクライアントに対して、英文の契約書しか用意していなかったなどのトラブルがあったという。
(参照記事:グルーポン系サイトの数が気づいたら5126サイトになっていた=バーゲンの国・中国

もっとも、人件費の負担が大きすぎて赤字拡大という状況は、グルーポン社全体の傾向でもある。
(参照記事:「急成長で赤字も急拡大=グルーポンの赤字が1億ドルに」ワークマスター、2011年8月14日)


■米国式(?!)の電撃的リストラ

赤字続きの状況から、グルーポンはリストラを敢行したもようだ。18日は上海支社従業員の30%にあたる150人が対象となった。最終的には上海支社を閉鎖し、北京本社に集約するとも噂されている。一部報道によると、ネットを切断し出入り口に警備員を配置して外出できないようにした上で、リストラへの同意を求めたという。

リストラ対象者の一人・小石さんは中広網のラジオ番組に出演。当初は給与1カ月分の補償金しか下りないという話だったが、長い交渉の末に2カ月になったと話した。とはいえ、グルーポンと好条件で交わした雇用契約は3年。それが半年も経たないうちに解雇とあってはやりきれないところだろう。


■グルーポン系サイトの未来

もともと過当競争が指摘されていたグルーポン系サイト。元祖の苦境は同業中国企業の先行きにも暗い影を落としている。

クーポンを出品してもらうための営業マンの人件費、ユーザーを集めるための広告費用、利益度外視の目玉商品とコストがかさむ要因は複数ある一方で、ユーザーは「グルーポン系まとめサイト」を利用し、複数サイトを渡り鳥のように移動する習慣を身につけつつある。

ブランドを築き忠実なユーザーを獲得するか、体力勝負で最後まで生き残るか。どちらにせよ、グルーポン系サイトにはこの先、厳しい戦いが待っているようだ。


トップページへ

コメント欄を開く

ページのトップへ