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2011年08月21日
もちろんお値段もセレブ級。武漢市の省級モデル幼稚園でも保育費は年3600元(約4万3000円)が相場だが、このセレブ幼稚園の保育料は年12万元(約144万円)。30倍以上というお値段だ。
この欧風セレブ幼稚園はずば抜けて高額とはいえ、年6万元(約72万円)以上のセレブ幼稚園の需要は高まっているという。IT企業を経営する武漢市民の張さんも子どもをセレブ幼稚園に通わせている。張さんの友人はたいがい子どもをセレブ幼稚園に入れているとのこと。妻の実家がある湖南省長沙市にセレブ幼稚園ができたときいてすぐに預けた。
「子どもにもっといい教育を受けさせるだけの経済力が私にはあります。なにか悪いことでしょうか?」というのが張さんの言い分だ。
もっともセレブ幼稚園に子どもを入れられる経済力がある人にとっても悩みはある。それは超高額のセレブ幼稚園が本当にそれだけの価値があるのかということ。本当にそれだけの価値ある教育を提供しているのか?少なくとも欧風家具は子どもの教育には関係ないのではないか?
今、中国で人気を集めつつあるセレブ幼稚園。内心疑念を抱いている人も少なくないだろうが、「子どものために最高の教育を受けさせたい」と思えば、どんなに高額でも保育料を支払うしかなさそうだ。