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タイ政争に巻き込まれる日本=タクシン元首相へのビザ発給問題―タイ・ニュース

2011年08月24日

■タイ政争に巻き込まれる日本=タクシン元首相へのビザ発給問題■

8月24日のニュースは、当たり前だとは思いつつも少しがっかりなニュースから。以前このブログでもお伝えした通り、22日から日本に滞在しているタクシン元首相へ日本政府がビザを発給した事が、野党民主党からの格好の攻撃材料となっています。

日本を始め各国がタクシン元首相の国際手配に協力しなかった事や、今回の総選挙でタクシン派が大勝を治めた事からしても、諸外国はタクシン元首相については政争の末有罪になったと考えている節があります。

今回、日本政府はタイ政府の正式な要請を受けてビザを発給(枝野官房長官)したはずが、その要請をした本人であるはずのスラポン外相が「自身は要請した記憶はなく、ビザは日本政府の判断で発給された」と発言したため、日本が矢面に立たされることに……。
(関連記事:「タクシン元首相への査証発給 「タイ政府が要請」 枝野官房長官」newsclip、2011年8月16日)

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*国会で所信表明をするインラック首相。Bangkok Postの報道。

*当記事はブログ「バンコクでコンサルティン」の許可を得て転載したものです。


もちろん誰もがスラポン外相の要請があった事は分かってはいるので、日本政府に正式に抗議できないのですが、この件についてスラポン外相が名誉毀損で民主党幹部を訴えると発言した事で少し大変な事に……。日本としてはこれまで通り「政府要人からの要請が……」と答えるしか無いのですが、政争に巻き込まれるのはごめんですね。


■数円をめぐっての言い争いから客を射殺

もう一つのニュースはたった1.8バーツ(約7円)の争いから銃殺されてしまった元警察官男性のニュースを。報道によるとタイ中部チャンタブリー県のガソリンスタンドで21日深夜、ガソリンスタンドの店員が客として来ていた元警察官の男性を射殺する事件が発生しました。

600バーツ(約1540円)分の給油を頼んだ所、容疑者となった店員が601.8バーツ(約1548円)分のガソリンを給油。この1.8バーツ(約7円)分の支払いについて両者で言い争いが起き、なぜか拳銃を所持していた容疑者店員が男性に向け3発発砲。男性は即死しました。

20110824_bangkok2
デイリーニュースの報道。

この容疑者店員はその後逃走、警察が行方を追っています。昨日だけでもこの事件以外に、ちょっとした喧嘩から拳銃を発砲という殺人事件が数件ありましたが、元々我慢強く無いタイ人気質の上に、銃蔓延社会。起こるべくして起こっている連日の発砲事件、どうにかならないものかと……。

*当記事はブログ「バンコクでコンサルティン」の許可を得て転載したものです。


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