2011年8月24日夜、中国のマイクロブログで公開された、ある動画が話題となっている。大学職員が「一緒にお酒飲んでくれたら寮の電気代、水代おまけするよ。あ、でもおさわりはするけど」と女子大生に言い放っている決定的な会話が録音されている。25日、
雲南信息報が伝えた。
雲南民族大学3年生の小恵さん。寮同部屋の友達と水代、電気代のプリペイドカードにチャージするために出かけた。寮の水代、電気代はスイカのようなプリペイドカードにチャージする前払いする方式だ。さて、小恵さん、チャージの手続きをする大学職員からありえないお誘いをうけたという。
夜色中的酒吧 / utpala ॐ
■大学職員のありえない誘い
ただで500元(約6000円)分チャージしてあげるよ。そのかわり、一緒にカラオケ行ったりお酒飲んだりするってのが条件だけど。もし、君たちがもうちょい「開放的」ならもっとたくさんチャージしてあげられるんだけどね。グフフ。
というのがお誘いの内容。マイクロブログには雲南地元テレビ局の女性記者が女子大生に扮して職員と接触した囮調査のニュース映像も添付されている。
電話にでた蘇という男性曰く、
オレの友達たちと遊んでくれたら、カラオケいったりメシ食ったりね、そしたら月500元の水代、電気代。それから携帯通話料100元分を払ってあげるよ。カラオケって言っても、抱き合ったりおさわりしたりは当然ですけどね。
さらに実際にその蘇に会って聞いた話も録音されている。
雲南民族大学の女子大生でね、こんなふうに水代、電気代払ってもらってる子は多いよ。20人はいるんじゃないかな。他のこともやってくれたらね、したらもっとたくさん払えるよ。他のことって?そりゃもちろん一緒に「寝る」ことだよ。だいたい1晩300元(約3600円)ね。寮の門限過ぎたら困るって?大丈夫。俺たちと一緒なら問題ないよ。
と話したところで、女性記者に迫る蘇。近くに待機していた男性記者が駆けつけたというナレーションで映像は終わっている。
■プリペイドカード・マジック
このニュースが話題となり、雲南民族大学はすばやい対応を見せた。ニュースに出てきた蘇は同大学の正規職員ではなく、契約社員だったと発表。すでに労働契約を解除したと発表した。また現地警察に捜査を依頼したとも発表している。
中国では女子大生ホステス・ネタがちょくちょく話題となっている。高給に釣られて、高級クラブで働く美人女子大生が多いという普通のネタもあれば、「学校の集団研修という触れ込みで連れて行かれたら、水商売研修だった……」という驚きのネタまである。
とはいえ、プリペイドカードを使ったホステス、買春勧誘は今回が初めてではないだろうか。中国はプリペイドカード社会で、さまざまな料金でカードを使った前払いシステムが導入されている。学生寮も例外ではないが、職員がちょこちょこっとパソコンをいじれば、プリペイドカードの金額をごまかせてしまうことも少なくない。
実は私も中国留学中に学生寮職員と仲良くなった後、インターネット料金プリペイドカードをおまけしてもらったことがある。その操作を横で見ていたが、パソコンの管理システムに数字を足すだけで終了。あっという間だった。
さて、今回の問題だが、本当に「友人」と遊ぶだけだったのか、あるいは大規模な女子大生水商売ビジネスが展開されていたのかは現時点では明らかとなっていない。20人もの女子大生を集めていたということを考えると、後者であっても全然不思議ではないように思う。寮の水代、電気代プリペイドカードの数字をごまかしてやるだけという、究極の「元手ゼロ」ビジネスだったのではないだろうか?