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2011年08月26日
その後2ヶ月間、彼は激しい拷問を受ける。天井から吊るされ意識を失うまで暴行を受けた。意識を失う度に病院に運び込まれ、意識が戻るとまた拷問を受ける。「まるで人を殴っているのではなく、ブタや犬を殴るような」暴行を受けたという。
彼は2ヶ月後に重体となり家族の下に返された。その後このビデオを制作し、そのために2008年11月、再び逮捕され、2009年5月初めに解放されていた。
そして、8月20日、ツォエ(合作)のホテルでまた拘束された。最近ラプラン僧院に中国側が選んだパンチェン・ラマが来たが、そのとき当局は彼に対し、僧院から出ておくよう命令したという。20日、彼が滞在していたホテルに大勢の保安部隊が現れ、彼の部屋に押し入った。仲間の僧侶10人と他数人のチベット人がこれを目撃していたという。
次の日には(TCHRDによれば、前日)ラプラン僧院の彼の部屋にも保安員が現れ、彼のパソコンやCD等を押収したという。彼の行方は知れず、家族や僧院の仲間たちは非常に心配しているという。
追記:ウーセルさんも彼の件を、ブログにアップされた。2006年にも拘束されていたと。今回で4度目ということだ。
参照:8月23日付けRFAチベット語版、8月24日付けTCHRDプレスリリース英語版
アムドはラブラン寺のジグメ・グリのこと(Fire Under the Snow、2009年3月17日)
*この中にビデオの日本語訳あり。
*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。