• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

拷問証言のビデオを制作した僧侶ジグメ・ギャンツォ=再び当局に連れ去られ行方不明に―チベットNOW

2011年08月26日

■08年に拷問証言のビデオを制作した僧ジグメ・ギャンツォ、再び拘束される■

ラプラン僧院の僧侶ジグメ・ギャンツォ(グリ、45)はこのビデオを制作し外国に送った。VOAを通じ世界中の人々が彼の証言を聞いた。この中でジグメ師は2008年3月22日に逮捕された後、当局によりどのような扱いを受けたかを詳しく語っている。



突然車に引き込まれ、頭に黒いずきんを被らされ、拘置所に連行された後、自動小銃を突きつけられ、「これはお前たちチベット人を殺すためのものだ。少しでも動けば、必ずお前を撃って殺してやる。死体をゴミ箱に捨ててやる。誰も気付きはしない」と脅される。

20110825_tibet
*僧侶ジグメ・ギャンツォ。ウーセルブログより。


*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


その後2ヶ月間、彼は激しい拷問を受ける。天井から吊るされ意識を失うまで暴行を受けた。意識を失う度に病院に運び込まれ、意識が戻るとまた拷問を受ける。「まるで人を殴っているのではなく、ブタや犬を殴るような」暴行を受けたという。

彼は2ヶ月後に重体となり家族の下に返された。その後このビデオを制作し、そのために2008年11月、再び逮捕され、2009年5月初めに解放されていた。

そして、8月20日、ツォエ(合作)のホテルでまた拘束された。最近ラプラン僧院に中国側が選んだパンチェン・ラマが来たが、そのとき当局は彼に対し、僧院から出ておくよう命令したという。20日、彼が滞在していたホテルに大勢の保安部隊が現れ、彼の部屋に押し入った。仲間の僧侶10人と他数人のチベット人がこれを目撃していたという。

次の日には(TCHRDによれば、前日)ラプラン僧院の彼の部屋にも保安員が現れ、彼のパソコンやCD等を押収したという。彼の行方は知れず、家族や僧院の仲間たちは非常に心配しているという。

追記:ウーセルさんも彼の件を、ブログにアップされた。2006年にも拘束されていたと。今回で4度目ということだ。

参照:8月23日付けRFAチベット語版、8月24日付けTCHRDプレスリリース英語版

アムドはラブラン寺のジグメ・グリのこと(Fire Under the Snow、2009年3月17日)
*この中にビデオの日本語訳あり。

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


トップページへ

コメント欄を開く

ページのトップへ