中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年08月28日
■展示会の裏での飲み会
しかし、ロシア人同僚が言っていることの意味もわかります。実は、私たちのブースの中に、外から見えないようにコニャックなどのお酒が用意されていました。そして、営業部長(ロシア人)は、特に仲のいいお客さんが来ると、そこで一緒に飲んだりしてました。もちろん、量的にはほんの少しでどちらかというと形だけでした。
展示会の真っ最中にブースのカーテンで隠れながら使い捨てコップからアルコール類を飲む日本人を私には想像できません。しかし、そういう「特別扱い」をされたロシア人のお客さんは明らかに満足そうでした。日本人は少しでも飲んだら顔が赤くなってしまう人も少なくありませんので、展示会も異様な雰囲気に包まれそうですけど、ロシア人はちょっとやそっとじゃ顔が赤くなりません。みなさんまたいつもの席に戻り、次のお客さんと話し合いを続けていました。
ブースの中でお酒を用意しているのはうちの会社だけかな?と思い、営業部長に確認しました。「みんなそうしているよ。当たり前のことだ。昨日なんか、隣のブースが盛り上がってしまい、展示会が終わっても帰ろうとしなかったぐらい」という答えが戻ってきました。
こんなに自信満々に「当たり前のことだ」と言われてしまうと、タチアナは自信がなくなります。タチアナが知らないだけで、もしかして、日本人も同じように展示会のブースでお酒を飲んでいるのかもしれない?読者の皆さんの中でその辺の情報に詳しい人がいればぜひ教えていただきたいと思います。
PS:
……帰りに空港に向かう途中、Жасминという韓国料理のお店で夕食をとりました。韓国料理も中華料理も世界のどこへ行ってもありそうな感じなんですけど、実はニジニ・ノヴゴロドにはそのどちらもありません。少なくとも、タチアナはこの町で2年間暮らしてまだ一度もそういうお店を見かけたことがないんです。ニジニ・ノヴゴロドは中国人と韓国人があまりいないということなのかな?いずれにしてもとても残念です。
*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。