中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年08月28日
・コーチの体罰炸裂、少年選手の母親が死亡
中国のちびっこサッカー選手たち。コーチの体罰にさらされる環境は過酷の一言。2009年7月、あるチームのコーチは、39度の猛暑の中、運動 場を7周走らせる体罰をちびっこ選手に科した。練習に帯同していた母親は見ていられず、罰が終わるまで子どもをトイレの中にかくまった。これにキレたコー チが怒りのキックを子どもに放ったところ、かばった母親に命中。倒れて後頭部を打った母親は死亡した。
・なでしこジャパンよりももっと貧乏な中国女子
2010年、女子代表入りを打診された王丹丹選手はきっぱり拒否。「とても食えないです、道端で露店でも開いて商売します」というのが彼女の答えだった。
最終的に説得に応じたものの、中国女子代表の待遇の悪さは有名だ。給料もほんのわずかでサッカーをやめたい選手が大多数だとか。ある選手は「買い物はセールの時だけ。普段はナプキンを買う金すらありません」とこぼした。
・引退選手を襲った悲劇
元選手の王炯さん。2004年9月、ネットカフェでいきなり刃物で切りつけられる事件に巻き込まれる。左目を失明。脳の中に刃先や砕けた骨が残る重傷を負い、一時は植物状態になる危険性も。退院できるまで回復したが、いまだに後遺症に苦しむ。
・サッカー選手なら誘拐されて当たり前
『中国サッカーの内幕』という暴露本の内容が凄まじい。八百長をやったと疑われた李振鵬選手は8時間も殴られ、地面に埋められたことがあったとか。さらに 凶暴な大型犬と同じ檻に入れるぞと脅されたことも。なんとも恐ろしい話だが、違法賭博や八百長が横行する中国サッカー界ではよくある話だという。以前には 代表キャプテンを務めた選手が誘拐されたことすらあったとか。
・若き天才の失墜
将来を期待されていた温俊武選手。若くして成功したため、酒におぼれギャンブルとドラッグにはまる日々が続き、ついにはチームを解雇されるはめに。ドラッグの売人に転職するつもりだったらしいが、賭けサッカー絡みのもめ事から刃物で人を殺し、逮捕されてしまった。