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2011年08月29日
28日昼、このマッチョ像が移設された。人目の多い入り口ではなく、建物の間にある庭の木陰が新たな居場所となった。学院関係者によると、3年前の設置以来、批判が絶えなかったとのこと。ある大学教員は「女子大生や子どもが男性器を見てどう受け止めるのか考えろ」と激怒したという。
記者は十数人の北京大学教員、学生に話を聞いたところ、見えにくい場所に移すことに賛成するものが多かったが、北京大学の「包容の精神」に背くものではと疑問の声を上げるものもいた。
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このマッチョ像(中国語では「猛男彫塑」)が歴史や神話にモチーフをとったものなのか、オリジナルのデザインなのかは不明だが、出来のよしあしはともかくとして「芸術」に属するものであることは間違いない。近年、中国ではヌードをめぐる「芸術VS伝統道徳」の戦いが起きている。
娘の裸体画を書くことはありかなしか?
ヌードモデルが突然来られなくなったため、芸術大学の教員自らが代理のヌードモデルを勤めた。ありかなしか?
芸術専攻の女子大生が自分のヌード写真を使った作品で展覧会を開いた。ありかなしか?