■｢3日以内に違法カジノを一掃しろ！｣癒着まみれの警察組織に副首相が喝■

8月31日のニュースはまず、違法カジノ賭博場一掃に関して野党民主党と警察庁が反発しているというニュースから。この件に関しては前回記事でもお伝えした通り、チュウィット氏の国会での暴露から始まりました。

それに対し「カジノなど存在しない」「既にもぬけの殻だった」などと一見違法カジノ組織を逃そうとする警察組織と、確認されている都内42カ所のカジノ場を3日以内に摘発できない場合、他組織に摘発させると迫ったチャルーム副首相との対立の様相を呈しています。守旧派の民主党議員から、これは「ウィティエン現警察庁長官をクビにし、プシアオパン警察大将（タクシン元首相の義理の弟）を長官に据えるための陰謀だ」と批判が出ています。


＊マティチョンの報道。

＊当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。

民主党政権はこれらの組織（警察や軍と癒着があるとされている闇組織）に手が出せない事から、過去に類を見ない麻薬の蔓延を招きました。仮に今回の一件が長官をすげ替える為の目論見だったとしても、確認されている違法カジノさえ取り締まれない長官では更迭されても仕方ないかもしれません。


＊Bangkok Postの報道。

現長官からすると、何故自分が長官の時に……と不満だとは思いますが。インラック首相は今の所、守旧派の反感を買う人事には前向きではない様ですが、違法カジノ摘発に関しては今後注目すべきニュースである事は間違い無い様です。


■15歳女子学生のお尻に刺青を彫ったエロ僧侶■


＊PDNの報道。

そしてもう一つのニュースは、ナコンサワン県の僧侶(55)が高校生11人に刺青を一人当り124バーツで請け負い、しかもなぜかその内15才の女子学生２人にはお尻に刺青を入れていた事から、この女学生が在籍していた高校の校長と保護者が寺に苦情を申し立て、この僧侶が僧籍を剥奪されたニュース。


＊PDNの報道。

僧籍を剥奪されたのはティーラ氏で、11人の学生の内9人の男子生徒には学業成績があがるとして背中に刺青を入れていたにも関わらず、なぜか2人の女生徒だけにはお尻に……。しかも生徒に理解を示す余り、刺青をいれた生徒は皆一様に親や教師に従わなくなったと言う事で、僧侶の風上にもおけない行為ですね。なぜお尻に、という問いに関してティーラ氏は口を噤んでいるらしく、お寺では即日僧籍剥奪の上、退去処分にしたそうです。

＊当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。