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韓国で世界初の「地下鉄バーチャルストア」誕生→速攻で中国に模倣サービス登場

2011年09月01日

2011年8月24日、南都週刊は記事「壁の中のスーパー」を掲載した。今年6月に韓国で誕生したばかりの「スマートバーチャルストア」が、わずか1カ月後には上海市に登場したという。

「スマートバーチャルストア」とは、韓国第2位のディスカウントストア・ホームプラス(サムソンとテスコの共同出資)が展開した新サービス。地下鉄の中に商品の一覧が印刷されたポスター広告を貼りだし、消費者は商品につけられたバーコードやQRコードをスマートフォンに読み込むと、自宅に郵送されるという仕組みだ。
(参照:「韓国で世界初の「バーチャルストア」オープン」聯合ニュース、2011年8月25日)

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*画像は南都週刊の報道。


■カンヌ国際広告祭からたった1カ月でのサービス開始

今年6月のカンヌ国際広告祭(カンヌ・ライオンズ)2011では、この「Homeplus Subway Virtual Store」のコマーシャルがメディア部門グランプリを獲得している。



この広告を見て、「これだっ!」と思ったのがオンラインスーパー「1号店」の于剛理事長。広告を見た夜のうちに、社内メーリングリストに広告を投稿し、社内の意見を問うた。翌日には会議を開催、「スマートバーチャルストア」モデルの導入を決定した。

上海での業務がスタートするのは7月25日のこと。さらに北京でのサービスもスタートした。理事長が広告を見た1カ月後にはサービスがスタートした計算だ。まさに中国スピードと言うしかない。ちなみに気になるのがホームプラスのサービスを丸パクリして問題はないのかという点だが……。

*7月29日、北京でのサービス開始と市民の反応

中国では電子商取引が急速な成長を続けているが、欲しい商品を選ぶ面倒臭さは否めない。大型ポスターの閲覧性の高さ、地下鉄の待ち時間に商品を選べるというのはすばらしいメリットではないだろうか。スマートフォンの普及率、「1号店」のブランド力の弱さなどの課題もあるが、この「地下鉄バーチャルストア」はかなりヒットするのではないか、と予想する。権利関係でトラブルが起きなければ、という前提も重要だが。


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