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グーグル中国、復活か?中国でのICP認証審査通過が話題に

2011年09月07日

2011年9月7日、グーグル中国は、同社が中国のICP認証審査を通過したことを発表した。経済観察網を主に参照した。


■中国本土でのグーグル・ヒストリー

グーグルは2006年4月、中国本土向けサイト「Google.cn」をオープンした。それ以前から中国語での検索サービスは提供していたが、中国政府のネット検閲によりアクセスが困難な状況が続き、百度に中国検索サイト最大手の座を奪われている。「Google.cn」は中国のインターネット関連法規に基づき、天安門事件や法輪功などが検索結果に表示されない中国仕様のサイトであり、サービス提供を認められた。

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*画像は現行の「Google.cn」。普通の状態に見えるが、実は検索窓部分は画像。クリックすると「Google.com.hk」にジャンプする設定となっている。


中国市場トップを目指し、激しく百度と争っていたグーグルだが、2010年1月、Gmailなど同社サービスが中国発のサイバー攻撃を受けていることを発表。これ以上我慢ならんと訴え、検索サイトの検閲も撤廃するよう中国政府に求めた。果たして同年3月には「Google.cn」は事実上閉鎖。アクセスすると、香港向けサイト「Google.com.hk」に転送する設定となっていた。

なお、一度は全面衝突した中国政府とグーグルだが、その後は微妙にクールダウン。「Google.com.hk」にはアクセスできるが、天安門事件などよろしくない単語で検索するとアクセスが遮断されるという微妙な状態が続いている。


■ICP認証と発表の意味

今回、年度検査を通過したICP(Internet Content Provider)とは、中国でサイトを開設するために必要な認証。中国では勝手にウェブサービスを始めてはならず、お役所に登録する必要がある。
(関連記事:「中国向けWebコンテンツとICPライセンス制度についてまとめてみる」『タイトル未定。』、2010年6月12日)

ICP認証成功のニュースを見た人には「Google.cn」のサービスが再開されるのではと期待する声が上がっている。が、早とちりではないかというのが経済観察網の指摘。ICP認証には5年に1度の詳細な審査と、年に1度の簡易年度審査がある。グーグル中国のICP認証は2007年に取得されているため、今回は簡易検査に過ぎない。「Google.cn」実質閉鎖後の昨年7月にも同じ検査を通過しているので期待するべきではないとのこと。

とはいえ、昨年の年度審査通過時にはさっぱり話題にならなかったのに、今回はわざわざグーグル中国が発表したと考えると、なにか動きがあるのではと勘ぐりたくなるところではあるが……。



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