中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年09月08日
私の日本人の知り合いの中でも「年の差2人兄弟」がいますけれども、これは日本よりもロシアの方が圧倒的に多いパターンだと思います。
■弟は12歳も年下
タチアナは3人兄弟です。私と妹は二つ違いですが、弟は私より12歳も年下です。年がだいぶ離れていますけれども、こういう「年の差兄弟」はロシアで決して珍しくありません。大学のとき仲良くしていた女の子2人いたのですが、2人とも14歳ぐらい年下の妹がいました。
最近仕事の後子供たちと公園で遊んでいると、同じマンションに住んでいる兄弟によく会います。お兄ちゃんは15歳。弟は3歳。お兄ちゃんは一見突っ張ってそうな感じですけど、見かけによらずしっかり弟の面倒を見てくれています。
■母親の代わりに弟の世話
タチアナも弟の世話をしていました。弟が6ヶ月になったころ母は職場復帰をしました。短縮勤務で確か1日4~5時間の仕事でした。母は仕事に行く時間を私が学校から帰ってくる時間に合わせていました。私に弟の子守をさせる初日の説明を今でもよく覚えています。
弟はお座りがまだままならないので、よく後ろにひっくり返っていました。それで「とにかく頭を大事にしてやって」と母親に何回も釘を刺されました。赤ちゃんの子育ての極意伝授はこれで完了。頭さえ大事にしていれば後はなんとかなる。タチアナ(当時12歳)は部屋のカーペットの上に弟を座らせ、その真後ろに寝転んで学校の宿題をしていました。弟が倒れてもすぐ後ろに私がいるので頭が安心だし、宿題もはかどる。
弟が少し大きくなってから保育園のお迎えもしてました。バスの中で知らない人から「お母さん」と言われたことが何回かあるのですが、当時16歳ぐらいだった私はとてもうれしかったです。よりいっそう背伸びをして「お母さんらしく」振舞おうとしていたのを今思い出すと笑えてきます。
■「上の子はだいぶ手が離れたので、もう一人産もう」
さて、二人兄弟でなぜ年の差が開いたりするのだろうか?理由は様々ですが、子育ての苦労を忘れたころに「上の子はだいぶ手が離れたので、もう一人産もう」という人が多いようです。一人目をほとんどおばあちゃんに育ててもらったから、今度こそ自分の手で子育てしようと、二人目を産む人もいます。
うちのベビーシッターの子供たちも13歳違いだそうですが、「一人目の子育ては自分がまだ若かったし、いいかげんだったけど、二人目のときは親としての自覚をしっかりもって子供と向き合っていた」とよく話しています。
そして、下記のように再婚して二人目を産むというパターンも珍しくありません。
早い結婚→一人目誕生→離婚→再婚→二人目誕生