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2011年10月03日
■祠堂坡炭鉱落盤事故(5人死亡)
2011年9月24日、雲南省曲靖市麒麟区の祠堂坡炭鉱で落盤事故が発生した。事故当時、坑内には42人の作業員がいたが、5人が死亡、2人が負傷した。坑内の天井を支えていた木の板が突然外れ、落盤が起きたという。
参照記事:
雲南信息報、2011年9月26日
■朔州市炭鉱出水事故(9人死亡)
2011年9月16日午後4時ごろ、山西省朔州市山陰県の元宝湾炭鉱で出水事故が発生し
た。事故発生当時、坑内には作業員21人がいたが、10人が脱出。11人が取り残された。20日時点で9人の遺体が確認された。不明者は残り2人だが、
20日以後の救出活動については報じられていない。
元宝湾炭鉱は2009年に合併して誕生。採掘に向けて調査、設備の設置を進めていた。探測システムなど最新の設備を備えていたと炭鉱関係者は話している。
参照記事:
経済参考報、2011年9月21日
新華網、2011年9月17日
■淮北市炭鉱電線落下事故(4人死亡)
2011年9月16日未明、安徽省淮北市の炭鉱で死亡事故が発生した。電線回収作業中のこと、吊していたワイヤーが切れ、長さ130メートルものケーブルが坑内の作業員4人の上に落下した。4人全員が死亡した。
参照記事:
中国新聞網、2011年9月16日
■鑫源炭鉱ガス突出事故(4人死亡)
2011年9月14日、安徽省宣城市周王鎮の鑫源炭鉱でガス突出事故が発生した。坑内にいた作業員12人のうち、8人が脱出。4人が死亡した。生存者によると、ガスは石炭のほこりを巻き上げながら強い勢いで吹き込んできたという。視界が閉ざされた中、生存者は必死に出口に向かって走った。
関係者によると、鑫源炭鉱はガス濃度が高く、これまでも噴出してくることがたびたびあったという。そうした予兆を把握しながらも安全管理が軽視されていたという。同炭鉱は生産量年5万トンの小さな炭鉱。当局の認可を得た正規炭鉱だった。1980年代に存立の集体企業として成立。現在は私有企業として経営されていた。作業員は近隣の農民だという。すでに責任者2人は当局に拘束され、採掘作業は停止された。
宣城市は事故原因の追及を進めると同時に、2年以内にすべての小型炭鉱を閉鎖する方針を示している。
参照記事
中安在線、2011年9月16日
■楊家溝炭鉱、天井板落下事故(2人死亡)
2011年9月11日、雲
南省曲靖市富源県中安鎮の楊家溝炭鉱で天井板の落下事故が発生した。通風口連絡通路の補修作業中の事故。当時、坑内では4人が作業していたが、うち1人は
自力で脱出。3人が取り残された。翌12日午前4時半ごろ、残された作業員3人は全員救出されたが、うち2人は治療中に死亡した。残る1人は現在、入院治
療を受けている。「被害者家族の感情は安定しており、炭鉱区域の秩序、社会の安定は保たれている」(記事ママ)。
参照記事:
中広網、2011年9月12日
■天柱県金鉱落盤事故(4人死亡)
2011年9月9日午前10時、貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州天柱県の金銀銅村の金六採掘区で落盤事故が発生した。入り口から210メートル地点の天井が崩落、坑内に5人が取り残された。9日午後1時すぎに1人が救出されたほか、残る4人は遺体で発見された。「賠償支払いはすでに完了。遺族の感情は安定している。その他の事後作業は進められており、事故原因調査も始まった」(記事ママ)。
参照記事:
人民網、2011年9月12日
■宜君県違法炭鉱死亡事故(3人死亡)
2011年9月7日、陝西省銅川市宜君県で、廃棄された炭鉱を無許可で採掘していた違法炭鉱で事故が発生。作業員3人が一酸化中毒で死亡した。事故の翌日、違法炭鉱の経営者である・史宝忠は涙を流しながら派出所に自首。13万元(約156万円)の現金を手にしており、遺族への賠償にあてたいと話した。
参照記事:
西部網、2011年9月11日
■曽家溝炭鉱出水事故(12人死亡)
2011年8月29日、四川省達州市大竹県曽家溝の炭鉱で出水事故が発生した。6日午後6時時点で坑内に取り残された作業員12人全員の死亡が確認された。
事故の原因は違法採掘。認可された範囲を超えて採掘しようとして、隣接する炭鉱の安全鉱柱(採掘によって陥没や地盤沈下などが生じそうな所を、採掘しないで柱状に残した鉱石。保安鉱柱。コトバンク)を爆破し、出水事故を引き起こした。
参照記事:
北方新聞網、2011年9月8日
新華社、2011年9月8日