中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年09月11日
個人的にはやはり東日本大震災からの日々が印象に残っています。安否確認、各種支援情報共有に当たってツイッターなどが注目されたと同時に、中国でも微博を通じて日本にいる中国人の家族、友人の安否確認を求める情報が飛び交いました。
Aerial view of Minato, Japan after 9.0 magnitude earthquake. / Official U.S. Navy Imagery
それを翻訳して各種の日本語サイト(大陸浪人のススメさんは華人安否確認情報ページを作ったり奮闘されてました)に載せたり、またそちらからの情報を中国語サイト(微博など)にフィードバックしたり……。
言葉を超えて異なるSNSが躍動し連動する姿を見つつ、またそのプロセスに微力ながらも参加した日々は、大災害を前に海外で何もできない無力感を多少なりとも和らげつつ、またそれらの新しいコミュニケーションに新しい可能性を体感した瞬間でもありました。
そういった北京生活の中で、オンラインから知り合いになった方に教えてもらうことも本当に沢山あり、またそういった方々とオフラインでも会ったりと、ブログ、SNSなどを通じた出会いと学びには本当に助けられた2年間でした。また途中からは「KINBRICKS NOW」さんに転載して頂いたおかげで、より多くの方に文章を読んで頂けたかと思います。
正直申し上げまして本職の方では悩むことも非常に多かったこの2年間ですが、このネットを通じた多くのやり取りを励みに自分を叱咤激励することができたことは、自分にとって刺激的でした。そして、それらを通じて複眼的視点を得ることで、激しく変動する中国、北京をより多角的に見ることができたことは本当に大きな収穫でした。
今のところ今後の予定は未定、次の一歩を模索しながらの帰国となり、とりあえずは日本に戻ることとなります。広州で考えたこと(02-04)、ハノイで考えたこと(04-09)に続いて2009年からのこの「北京で考えたこと」ですが、これからはどこで何をどんな風に考えていくことになるのでしょうか。
またそれが決まりましたら、改めてタイトルを変えつつも(もし北京だったらタイトルはそのままに)、引き続きブログを書いていこうと思っております。これまで拙文を読んで頂いた皆様には本当に感謝申し上げます。今後とも新たな出会いと学びを頂ければ嬉しいです。
そして1996年以来の長期滞在となった北京、まあ中国との付き合いも含めてまた来ることになると思います。文字通り「また会いましょう」という思いを込めて、しばしの「再見」!
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*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。