中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
それに対しチャルーム副首相は昨日の会見で「民主党はもっと酷い事をした」と。確かに民主党政権になってから、警察や軍、そして高級官僚から多くのタクシ
ン派の人間が外されました。しかし、今回のあまりに敵対的なやり方に、タクシン派内部からも副首相のやり方を危ぶむ声も出始めている状況です。
もしかして恩赦を実現させれば次の首相に……なんて言う密約がタクシン元首相との間に成されているのかも知れませんが、国民和解の道筋から離れた無理なやり方は国民の支持を失う可能性も。もうこれ以上の赤だ黄だと争うのは双方共に勘弁願いたいものです。
■外国人には厳しい!?タイ人妻殺害の男、自国で15年服役も再裁判
もう一つのニュースは、15年前のタイ人妻殺人事件に関与したとして、マイケル・ジョゼフ容疑者を、犯罪者引き渡し条約に基づき、タイに送還後、スワンナプーム空港で逮捕したニュース。
*PDNの報道。
報道によると1996年の9月、パタヤのホテルにてタイ人妻を切断し殺害した後、カナダに逃亡していたマイケル容疑者を約15年後の今月8日、タイ警察は送還要請に基づき逮捕しました。実は同容疑者は、カナダで刑が確定し、15年間服役していた訳ですが、今後タイで再び裁判を行い刑に服する事になります。
タイでは加害者がタイ人で被害者が外国人の場合、かなりの確立で迷宮入りしてしまうのですが、加害者が外国人の場合、ここまでやるのかとこのニュースを見て実感しました。タイでは裁判においても「法はタイ人の利益を守るもの」と言う主旨が徹底されていますが、それを表した例としてこのニュースをご紹介と言う事で。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。