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「タクシン元首相、恩赦免罪の方向へ」「外国人には厳しい!?タイ人妻殺害の男を再裁判」―タイ・ニュース

2011年09月11日

■タクシン元首相、恩赦免罪の方向へ=高まる野党反発

9月11日のニュースは現在禁固2年の有罪が確定し、国外逃亡中のタクシン元首相に対する恩赦による免罪手続きが行われようとしているというニュースから。

表向き波風を立てたく無いとして早期の恩赦免罪に反対しているインラック首相ですが、先日の警察庁長官左遷に見る様に、表立って汚れ役を買っているのがチャールム副首相。政権誕生から精力的にタクシン元首相の意向通りに動いているかのように見えるチャルーム副首相ですが、予想通り野党からは「あまりに露骨だ」として非難の声があがっています。

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カオソッドの報道。


*当記事はブログ「バンコクでコンサルティン」の許可を得て転載したものです。

それに対しチャルーム副首相は昨日の会見で「民主党はもっと酷い事をした」と。確かに民主党政権になってから、警察や軍、そして高級官僚から多くのタクシ ン派の人間が外されました。しかし、今回のあまりに敵対的なやり方に、タクシン派内部からも副首相のやり方を危ぶむ声も出始めている状況です。

もしかして恩赦を実現させれば次の首相に……なんて言う密約がタクシン元首相との間に成されているのかも知れませんが、国民和解の道筋から離れた無理なやり方は国民の支持を失う可能性も。もうこれ以上の赤だ黄だと争うのは双方共に勘弁願いたいものです。


■外国人には厳しい!?タイ人妻殺害の男、自国で15年服役も再裁判


もう一つのニュースは、15年前のタイ人妻殺人事件に関与したとして、マイケル・ジョゼフ容疑者を、犯罪者引き渡し条約に基づき、タイに送還後、スワンナプーム空港で逮捕したニュース。

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PDNの報道。

報道によると1996年の9月、パタヤのホテルにてタイ人妻を切断し殺害した後、カナダに逃亡していたマイケル容疑者を約15年後の今月8日、タイ警察は送還要請に基づき逮捕しました。実は同容疑者は、カナダで刑が確定し、15年間服役していた訳ですが、今後タイで再び裁判を行い刑に服する事になります。

タイでは加害者がタイ人で被害者が外国人の場合、かなりの確立で迷宮入りしてしまうのですが、加害者が外国人の場合、ここまでやるのかとこのニュースを見て実感しました。タイでは裁判においても「法はタイ人の利益を守るもの」と言う主旨が徹底されていますが、それを表した例としてこのニュースをご紹介と言う事で。

*当記事はブログ「バンコクでコンサルティン」の許可を得て転載したものです。


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