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2011年09月14日
登園中の園児ら6人をおので惨殺、中国AFP、2011年9月14日中国中部、河南(Henan)省鞏義(Gongyi)市で14日朝、幼稚園へ向かっていた親子のグループが男におので襲われ、園児2人と大人4人が殺害された。男は30歳で農業を営んでおり、精神的な問題を抱えていたという。
同市は「近所の住民の話によると、王宏斌(Wang Hongbin)容疑者には精神疾患の病歴がある」と発表した。王容疑者は拘束されている。
中国では近年、幼稚園児や小学生を狙った犯罪事件が増えている。8月29日には上海市の幼稚園職員が園児を買った切りつける事件が起きた(朝日新聞)。
また、昨年3月には福建省で小学校に侵入した男がなで小学生13人を殺害する事件が発生。その後、2カ月にわたり全国各地で模倣犯が犯行を繰り返す騒ぎとなった(レコードチャイナ)。精神障害者の犯行とされることも多いが、社会に絶望した上での犯行と評されることも少なくない。
近年、中国では富裕層の移民ブームが起きているというが、その理由の一つとなっているのが「安全」。今回の事件しかり、どういう原因かもよくわからない「危険」が降りかかってくるのではとの不安が広がっている。