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2011年09月15日
Twitter、中国語に対応……新たに5つの言語が使用可能にRBB TODAY、2011年9月15日Twitterは15日、新たに繁体字および簡体字による中国語、ヒンディー語、フィリピン語、マレー語の5つの言語での利用が可能になったことを発表した。
Twitterは2010年8月時点では、英語、日本語、イタリア語、スペイン語、フランス語、ドイツ語の6か国語に対応していた。2011年1月に韓国語に対応して以降、トルコ語、ロシア語(4月27日)、ポルトガル語(6月8日)、インドネシア語、オランダ語(8月1日)へと順次対応。さらに今回の5言語を加え、計17ヶ国語で利用可能となった。
■大手ポータルサイトがネット検閲破りを指南
さて、アクセス禁止が解除されない以上、ほとんどの中国人にとっては中国語インターフェース設置はあまり大きな意味を持たないのだが、それでも中国語インターフェイス追加のニュースを複数のメディアが伝えている。その中で攻めているのが騰訊科技の記事だ。
「Twitter、中国語版をリリース=主なサービス対象は海外在住の中国人か」というタイトルで、ネット検閲でアクセスできないことを暗示しているが、記事中にはなんとお手軽にネット検閲をくぐり抜ける手法が紹介されている。ブラウザのアドレス欄に「https://199.59.149.240」と打ち込めば、ツイッターのトップページにアクセスが可能。そこでアカウントを作ることができると紹介されている。
このテクニックはネット掲示板などでは紹介されていた「アングラ情報」ではあるが、大手ポータルサイトが記事にするというのはありなのだろうか……。こそっと書いておけばばれないだろう、ぐらいの感じかもしれない。
■中国にはもうツイッターが入り込む余地はない……かも
8日、ツイッター社はアクティブユーザー数が1億人を突破したことを発表した(日経新聞)。それはそれですごい数字ではあるのだが、中国で流行するマイクロブログ・ウェイボーのアクティブユーザー数は今年第2四半期時点で1億7000万人を超えたという(CNET)。
*画像はCNETの報道。
もはや完全に普及した感のあるウェイボー。中でも新浪ウェイボーと騰訊ウェイボーの二強が完全に独走態勢を築いている。今後、中国政府との折り合いをつけ、ツイッター、フェースブック、あるいはグーグルプラスが中国本土に参入できたとしても、この情勢をひっくり返すのは容易なことではなさそうだ。