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経営困難のK-1、中国で再起を図る=南京での大会決定、テレビ放映も

2011年09月16日

2011年9月15日、格闘技イベント・K-1を運営するFEGの谷川貞治代表は、インターネット動画中継で記者会見を行い、今年のK-1グランプリ開幕戦を中国・南京で開催することを発表した。例年12月初頭に開催される決勝トーナメントもシンガポールや中国などアジアで実施する意向を示している。


DSCN1008 / NWharry

*写真はK-1グランプリ2008ポスター。

WGP FINAL 16を中国・南京で開催!!?
K-1公式サイト、2011年9月15日
谷川貞治EPは、会見の冒頭で「K-1はここ数年、苦難に陥っていますが、再出発に向けて頑張っています」と挨拶し、「これまで進出に向けて尽力していた中国でのK-1 WGP開催が決定しました。アジア本格進出第1弾として、中国・南京で開幕戦を行い、決勝トーナメントも中国などアジアで開催したい」と今年度のWGPシリーズの展望を明かした。

同じく谷川EPのアナウンスによると、この大会は、南京市に本拠地を置き、中国全土で視聴率トップ3の実績を誇るJSBC(Jiangsu Broadcasting Corporation / 江蘇テレビ)との共同開催で行われる。会場は、1万3000人収容の南京オリンピック・スポーツセンター体育館が使用されることがわかった。




近年、経営危機に苦しんでいたFEG。ファイトマネー未払いも発覚し、有力選手の他団体への流出、フジテレビの放映打ち切りなど悪いニュースが続いていた。昨年7月には中国の投資銀行と業務提携し、中国からの資金調達に意欲を見せたこともあったが、具体的な進展は伝えられていなかった。
(関連記事:K-1が中国に身売り?中国系投資銀行と業務提携

今年上半期はまったく興行を打てなかったこともあって、一部ファンからは「このまま消滅してしまうのでは」との不安の声も上がっていたが、ここにきて巻き返しの動きが浮上した。しかも、江蘇テレビによる中継付きだ。パダ・ハリ選手をはじめとするトップファイターが中国のテレビに登場することで、中国のK-1人気が一気にブレイクする可能性もある……とファンならずとも期待を抱くところだ。
スポニチによると、南京のK-1開幕戦は日本ではインターネットによる有料放送となる)

ただ、唯一気になるのが今回のニュースが中国ではまったく報じられていないこと。思えば昨年7月の中国投資銀行話も中国メディアには完全スルーされ、そのまま話自体がフェイドアウトしたのだった。よもや南京大会自体が消滅することはさすがにないと思うが、お役所の意向一つですべてがひっくり返る可能性もある中国だけに開催までの間、試合以上のハラハラドキドキが待っていそうだ。


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