中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年09月16日
税法に記載されている数値だけではなく、減税措置を勘案した実質税率を算出しているのが面白いところ。日本は規定税率でも、実質税率でも圧倒的な実力を見せた。仲間だと思っていたドイツが、なにげに実質税率が劇的に低いところも面白いところだ。中国は実質税率22%と中位をキープしている。
Wet Notes / jetalone
さて、昨年、ちょっと話題となったのが「中国は世界2位の重税国家」というお話。こちらもフォーブス誌算出の数字だ。重税ランキングだと、1位がフランス、2位が中国という結果だったという。今回の法人税の税率と考えると、日本は企業からたっぷりとるが個人からはあまりとらない。フランス、中国は企業には優しいが個人からどかっと金をむしりとっているということなのだろう。
(関連記事:「「重税国家ランキング世界2位」中国を揺らす「税金論争」」現代ビジネス、2010年7月26日)
またケイマン諸島など、いわゆるタックスヘイブンの国では法人税こそゼロだが、なんだかんだと別名目で税金をとられるため、実質税率は5~10%と算出されている。まあ、それでも他国と比べれば圧倒的に安いが。
■参照記事
「World Corporate Tax Rates From Lowest To Highest」Forbes、2011年9月11日
「全球企业所得税税率高低排名」フォーブス中国語版、2011年9月13日