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帰ってきたチャリティー・モンスター!「中国一の慈善家」陳光標が復活―中国

2011年09月18日

あの、チャリティー・モンスターが帰ってきた!

今年、郭美美事件を筆頭にして中国の慈善組織のスキャンダルが相次いでいる。
(参照:「ミニブログ炎上で中国赤十字窮地に」日経ビジネスオンライン、2011年8月5日)

あまりのスキャンダルラッシュに忘れていたが、本命が残っていた。「慈善って怪しいよね」イメージ醸成に大きく貢献した大物が陳光標氏だ。日本でも繰り広げられた慈善パフォーマンスをご記憶の方もいるのではないだろうか。


■プレイバック!慈善パフォーマンス

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東日本大震災被災地に、巨大な五星紅旗をつけた車で乗り込み、被災民にポテチを振る舞うという善行っぷり。
(関連記事:「【東北関東大震災】「中国一の慈善家」のパフォーマンス慈善=中国ネット民からも批判」KINBRICKS NOW、2011年3月15日)


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日本の被災地で指揮をとる陳光標氏。誰に命令しているのかは不明。


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*画像は新浪網の報道
貧民に札束を配る陳光標。

ともかくど派手な慈善パフォーマンスが大好きだった陳氏だが、今年5月ごろ危機を迎える。「約束どおり寄付していないケースもあったのでは?」「会社の経営が傾いてますよね?」「慈善パフォーマンスで有名になって、官公庁から受注を得る経営戦略だったのでは?」などなどフルボッコの状態に。

最終的に「やりすぎだったかも……。とほほ」と涙の謝罪をする事態となった。
(関連記事:「日本でも活躍!あの「中国一の慈善家」に疑惑浮上―翻訳者のつぶやき」: KINBRICKS NOW、2011年5月8日)


■帰ってきたチャリティー・モンスター

それでしばらく大人しくしているみたいだな……と思っていたら、また度肝を抜かれるパフォーマンスが飛び出した。

2011年9月16日、中国都市ノーカーデー(22日)を翌週に控えたこの日、陳氏は自身が経営する会社社員に自転車通勤を奨励すると宣言。200台以上の自転車を社員に配り、さらには社員50人あまりを引き連れて市内を回るパフォーマンスを敢行した。ちなみに自転車通勤に切り替えると、社員には通勤5キロ以内の場合は月300元(約3600円)、5~10キロの場合は600元(約7200円)の手当が支給されるという。

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*画像は人民網の報道

これだけだったらまだ普通なのだが、すごいのはここから。

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*画像は新華網の報道。

なんと重機を使って、自分のベンツを破壊するというパフォーマンス!

「石油価格を5割アップすれば、公共交通がもっと発展するし、貧富の差も拡大する。なにより『自動車より自転車』というエコ理念が浸透するであろう」と本人はベンツをぶっ壊してご満悦だったようだが、「その金を寄付でもしたほうがよかったんじゃね?」とは誰もが思うところ。鳳凰網には「意味不明のパフォーマンス」とばっさり切られている。


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