中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年09月19日
実はタイの銀行は日本の銀行と少し違い、預金をしている顧客だからと言って安心できない事もしばしば。2005年には某K銀行で、多数の預金者の
口座が消失する事件があり、マスコミに明らかになるまでは、預金者は泣寝入り状態だったそうです。確か自殺した人もいた記憶があります。
タイでは預金顧客と言えど、自身で通帳をしっかり管理し、定期的に預金情報を確認する必要があります。某銀行支店では、タイでの司法に詳しくない外国人の口座を狙っての行員による犯行もありました。
■1年3ヶ月放置すると口座が消える?
また日本と違うところは、口座は定期的に動かさなければ、約1年と3ヶ月(銀行により違います)で消滅する場合も。あまりに動いていない口座保有者には銀行から通知が届き、応答が無い場合は、死亡もしくは外国人の場合は本帰国してしまったとして、消滅処置がとられる場合があります。届け出の住所が既にタイに無い場合は、その通知すら届かない可能性もあります。
おおよその定款はタイ語で書かれていますので、口座開設時によく確認される事をお勧めします。もしここをご覧の皆様で、タイに口座がありタイから離れて1年以上経過する方がおられましたら、すぐに銀行に問い合わせされてはいかがでしょうか。
■売春宿からラオス人女性17人を保護■
もう一つのニュースは、軍港のあるサタヒップで、売春組織に拘束、強制売春をさせられていた17人のラオス
人女性が17日、保護されたニュースを。
*PDNの報道。
報道によると17日、カラオケでの良い仕事があると騙され連れてこられ、売春を強要されていた17人のラオス人女性の内の一人が、ラオス大使館に連絡を取った事で警察が同売春宿に踏み込み、17人のラオス人女性(報道により1人は逃走)が保護されました。
■所得上昇で増加する外国人労働者
彼女達は見張りのついた同店で一日12時間労働を強いられ、中には5ヶ月間、無給で客を取らされていた17歳女性もいました。近年タイの所得が上がるにつれ、タイ人女性よりも安価で雇える近隣国労働者に需要が伸びていますが、中にはこの様な悲劇も。辛い話ですね。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。