• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

張り紙をしただけで刑期10年=熾烈な獄中生活で解放後死亡のケースも―チベットNOW

2011年09月21日

■張り紙だけで無期懲役 解放後死亡のケースも■

10年の刑期を終え解放後に死亡した僧イェシェ・テンジンの話は先のブログで報告した。彼と共に張り紙を張り出したというだけで、無期懲役等の重い刑を受け今も獄中にある仲間たちが他にもいる。
(前回記事:「0年ぶりに解放された政治犯僧侶、解放後に死亡=劣悪極まる獄中環境―チベットNOW」KINBRICKS NOW、2011年9月16日)

20110916_tibet
*死亡した僧イェシェ・テンジン


9月15日付け、チベット亡命政府公式ウェブ、Tibet Netチベット語版 より。

9月15日に確かな筋より寄せられた情報によれば、2000年にソク・ゾン(ナクチュの東240km、སོག་རྫོང་索県)で「チベット独立要求の張り紙」が多量に張り出された後、ソク・ツェンデン僧院、僧侶チュイン・ケドゥップ、ンガワン・ギュルメ、テンジン・チュワン、イェシェ・テンジン、俗人ツェリン・ラゴン、ダル・イェシェ等が突然公安により拘束された。

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


彼らが拘束された後、僧房や住居が捜索され、その際独立要求の張り紙、張り紙の版木、ダライ・ラマ法王の講演テープ等が押収された。その後ナクチュ人民中級法院により僧チュイン・ケドゥップに無期懲役、僧テンジン・チュワンに懲役3年、僧ンガワン・ギュルメに懲役15年、僧イェシェ・テンジンに懲役10年、ツェリン・ラゴンに懲役15年、ダル・イェシェに懲役5年が言い渡された。

彼らは最初チベット自治区第一刑務所(ダプシ刑務所)に収監され、その後チュシュル刑務所で刑期に服した。刑務所では様々な暴行を受け、食べ物も十分でなく、病気になっても治療を受けることはない。刑期を終え解放された後も、刑務所内で患った病気が直らず、しばらくして死亡するケースもある。

彼らの内、僧イェシェ・テンジンは2010年12月に10年の刑期を終え解放されたが、その後今年9月7日に自宅で死亡するという悲しい事態となった。

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


トップページへ

コメント欄を開く

ページのトップへ