2011年9月以来、陝西省、四川省、河南省など中国の一部地域で大雨被害が続いている。陝西省南部、四川省東北部の降水量は200~400ミリに達し
た。19日時点で陝西省、四川省、河南省の直接的経済被害は173億元(約2080億円)に達した。人的被害は57人死亡、29人不明と報告されている(
済南時報)。
中国新聞網が各地の具体的な被害を伝えている。陝西省西安市で17日に大規模な地滑りが発生。19日正午時点で死者数は14人に達した。なお18人が行方不明。また陝西省を流れる大河・渭河の水位が高まっており、堤防決壊や地滑りなど深刻な災害につながると懸念されている。
*画像は済南時報の報道。
四川省巴中市では18日、学校が水没するなどの洪水で13人が死亡する事態となった。また一部地域で主要道路が寸断され、携帯電話が通じなくなるなどの被害も報じられている。
四川省広安市では境内を流れる渠江の水位が27.13メートルを記録した。1847年からの観測史上最高を記録した。旧市街地はほぼ冠水し、一部区画では水は3階にまで達したという。