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2011年09月20日
両親がともに出稼ぎにでることで「留守児童」と呼ばれる残された子どもの成長に悪影響がが生じる、農地はあっても若い働き手がいないため効率的な農業生産ができないなど、さまざまな問題が指摘されている。
新華網の記事では、中国高齢者学学会の李本公会長のコメントを掲載している。同氏は高齢人口の急増は中国経済の持続可能な発展を脅かす要因の一つだと指摘。特に農村における急激な高齢化が中国の特徴であり、1億人を超える膨大な農村人口が高齢化した経験は他国にもないものだと話している。
2010年に実施された第6回中国国勢調査によると、中国全体の60歳以上人口は1億7800万人。全人口の13.26%を占めている。うち65歳人口は1億1900万人、全人口の8.9%となった。