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2011年09月21日
2011年9月5日、財経網は「義援金4000万元の行方を問う」と題した記事を掲載した。静安区民政局が4000万元(約4億8000万円)の義援金を受け取った後、用途が確認されていないと報じた。財経網が確認したところでは、被害者家族に渡った金額は420万元(約5040万円)しか確認されていないという。
検閲により記事はすでに削除されているが、一度火が着いた疑念まで消すことは出来なかったようだ。19日夜、上海市政府ニュース弁公室ウェブサイトは、「上海高層マンション火災」に関する義援金の使用状況について発表した。
今年9月5日までに5470万元(約6億5600万円)の義援金が寄せられ、うち2835万元(約3億4000万円)とほぼ半額が利用された。事故直後の生活補助、支援金のほか、旧正月援助、春の衣替え補助、高気温補助、中秋節国慶節補助などの名目で段階的に義援金が支給されていることが明らかとなった。
「奇しくも」財経網の追求記事が発表された9月5日に中秋節国慶節補助413万元(約4956万円)が支給されている。また、今月末にも1175万元(約1億4100万円)が支給される予定。報道があったその月にこれだけの支給があるということも、再び人々の疑惑をかきたてるものとなりそうだ。