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2011年09月22日
チベット難民23人を送還から救ってください (Students for a Free Tibet日本語版)
一般にネパール政府はUNHCRとの間に、インドへ亡命目的のチベット人難民を安全にインド国境まで移送するという「紳士協定Gentlemen’s
Agreement」を結んでいるが、今回は中国政府の圧力から今も23人を拘束したままだ。カトマンドゥの中国大使館はネパール政府に対し、「23人を
チベットに返すために国境まで移送し、中国当局に引き渡すように」という書簡を送ったという。
TYC(チベット青年会議)は「20人のティーンエイジャーを含む23人はいつ中国の手に落ちるか知れない状況だ」と危機感を現している。
SFTはネパール当局に対し、「拷問に遭う可能性のある人々を送還しないよう、ノン・ルフールマン原則(追放及び送還の禁止)に従い、国連拷問禁止条約を尊重すること」を要求している。
実際、過去ブログで「ジャミヤン少年の証言」として紹介したように、越境途中に当局に拘束されたものは、未成年であっても拷問を受けているのだ。
(関連記事:「峠で中国兵に逮捕されたジャミヤン少年の証言」チベットNOW@ルンタ、2011年6月17日)
23人の内8人は13~17歳。18~28歳が13人。40代が2人。男性18人、女性5人である。
参考:20日付けICTリリース、21日付けphayul
*2011/09/22追記
9月22日、拘束されていたチベット人23人は解放され、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に無事引き渡されたそうです。
Nepal hands over detained Tibetans to UNHCR(phayul、2011年9月22日)
*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。