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2011年09月23日
易の妻、そして妻の母親は重い病気に苦しんでいる。収入のほとんどは彼女たちの薬代に充てられている。息子もまもなく小学校に入学し物いりだ。事故の賠償金は莫大な金額にのぼるだろう。易にはとても払うことが出来そうにない……。見れば事故現場には誰もいないではないか。
こうして易は事故を隠すことを決めた。意識のない甘さんを車に乗せると現場を立ち去った。まずは仕事と豚肉を市場に送り届ける。その前に、甘さんが息を吹き返しては大変なことになると、鈍器でなぐりつけてとどめを刺した。家に帰って休憩した後、今度は甘さんの遺体をばらばらに分解。用水路へと捨てた。後でまた不安になり、遺体を拾って、一部を別の水路に捨てたという。
易は誰にも見られていないと思っていたが、交通事故には目撃者がいた。一人の物ごいが衝突から連れ去るまでの一部始終を見ていたという。証言を元に警察は捜査を開始、事故の翌日夜に易を逮捕した。