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米IBMが発表、「世界自動車通勤苦痛指数」=中国の渋滞は限界に

2011年09月23日

少々古いネタとなるが、米IBMが自動車通勤の「苦痛指数」を発表している(調査結果発表サイト)。

車通勤が「最も苦痛な都市」はメキシコ市=IBM調査
ロイター、2011年9月8日

IBMは世界20都市で通勤に車を利用する8000人を対象とし、運転の長さや渋滞時間、ストレス度などの結果を「通勤苦痛指数」として数値化。8日公表した結果は、メキシコ市が108で、モントリオールは21だった。

(…)都市生活者の60%が車またはバイクで通勤しており、通勤距離は平均で20.6キロメートル、所要時間は平均33分だった。通勤手段にバスを利用する人は全体の13%で、電車は7%となった。

なぜIBMがこんな調査をと疑問に思ったが、サイトを見て納得。「スマート・トラフィック」をビジネスにするようだ。

20110923_IBM2
*画像はIBMの調査結果発表サイト


自動車通勤苦痛指数
1位:メキシコ・シティ、108ポイント
2位:深圳市、95ポイント
2位:北京市、95ポイント
4位:ナイロビ、83ポイント
5位:ヨハネスブルク、83ポイント
6位:バンガロール、75ポイント
7位:ニューデリー、72ポイント
8位:モスクワ、65ポイント
9位:ミラノ、53ポイント
10位:シンガポール、44ポイント
11位:ブエノスアイレス、42ポイント
12位:ロサンゼルス、34ポイント
13位:パリ、31ポイント
14位:マドリード、28ポイント
15位:ニューヨーク、28ポイント
16位:トロント、27ポイント
17位:ストックホルム、26ポイント
18位:シカゴ、25ポイント
19位:ロンドン、23ポイント
20位:モントリオール、21ポイント

2位に北京市と深圳市が入っているのが気になるところだが、実は昨年の調査では北京市が1位。メキシコ・シティが抜いたらしい。深圳市は調査対象外。他にも対象都市に微妙な入れ替わりがあるようだ。

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*画像は2010年の調査結果発表サイト


■中国の渋滞は限界=転換が始まった交通政策

メキシコ・シティに1位を明け渡したとはいえ、中国の渋滞悪化は深刻だ。なにせ車の数がどんどん増えている。その勢いには道路も駐車場も追いつかない。

中国 自動車保有1億台突破
サンケイビズ、2011年9月19日
中国の自動車保有台数が今年8月末段階で1億台を突破したことが、公安省交通管理局の調べで分かった。約2億5000万台を保有する世界最大の米国に次ぐ規模。約7900万台で3位の日本を大きく引き離した。

新華社電が18日までに伝えたところによると、同局がまとめた中国全土の自動車保有台数は2006年から10年まで毎年平均951万台増加。

通勤ラッシュ時ともなると、どこの都市も道路は渋滞。団地にいくと敷地内は車で満杯という悲惨な状況にある。すでに「GDPも増えるし自動車を売りまくれ」という状況は一転。北京市では自動車購入抽選制が導入され、車が欲しくてもくじにあたらなければ買えなくなった。

先日話題となったのが貴州省貴陽市のお話。貴州省といえば、中国でも屈指の田舎、貧乏地域だが、やはり抽選制が導入される見通しだ(7月13日付財新網)。抽選であたった特製ナンバープレートでなければ、市街地への乗り入れが許されなくなる。他にも上海市ではナンバープレート・オークションが実施されており、毎月決まった数しか新たなナンバープレートは発行されない。


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