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『のだめカンタービレ』が高評価=中国人オタク的良い実写化作品―中国オタ事情

2011年09月27日

■中国オタク的「良い実写化」■

先日「るろうに剣心」の実写化が発表されたりするなど、アニメや漫画の実写化というのもそ んなに珍しいことではなくなっているように思える今日この頃ですが、ありがたいことに「中国オタク的にアニメや漫画の実写化ってどうなんでしょう?」とい う質問をいただきましたので、今回はその辺りについてやらせていただきます。

アニメや漫画の実写化については原作のイメージと変わってし まうことが多いことから、中国オタク的には基本的にネガティブな態度を取っているのですが、中にはそういったことのない「良い実写化」というのもあるよう です。それでは以下、中国のソッチ系の掲示板で見かけた反応を例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


のだめカンタービレ / chinnian


アニメや漫画の実写化はたいてい悲劇的なことになるが、中には良いものもあると思うんだが、実際どんな作品があるだろうか?個人的には「デスノート」は良かった。


日本のアニメや漫画原作で成功した実写化というので思いつくのはやはり「花より男子」じゃないかな。台湾でドラマ化されたのがモノスゴイ人気になったし。


俺も「デスノート」の実写化は良かったと思う。てか、ウチの国で流行ったのは実写の方だよな。デスノートごっこが社会問題になっちゃったし。

*当記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。


「頭文字D」かなぁ。藤原とうふ店はたぶん中国で一番知名度の高い豆腐屋だ。香港や台湾の実写化って結構アタリがあるのに、不思議なことに日本のドラマって案外面白くないことが多い気がする。

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日本のアニメや漫画の実写化って微妙なの多いよね。私が面白いと思ったのってどれもアメコミの実写化ばかり。


「頭文字D」はオタク層以外にも大ウケしてるよな。ここ最近の中国本土での映画の興行成績でも日本系の作品では一番良いはず。


オタクの間ではあんまり話題にならなかったけど「のだめカンタービレ」の実写版は面白かったよ。原作漫画も十分面白いんだけど演奏の音や動きに関してイメージするにはどうしてもクラシックの知識が必要だったから、映像化でそういった部分の表現が加わったのは良かった。

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私も「のだめカンタービレ」が「良い実写化」だと思う。原作でも一番面白い所を非常に面白く実写化していた。


「クローズZERO」とか結構良いぞ。原作知っていても普通に楽しめる。

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映画化の場合、原作のストーリーの仕掛けがキッチリしっかりしていれば映画化してもそんなに悪いことにはならないよね。「ライアーゲーム」とか「カイジ」とかは悪くなかった。


原作から離れすぎると不満に感じたりするけど、原作そのままで実写化しても原作との違いが強く意識されるだけだったりするから難しいよね。「GTO」や「医龍」なんかは原作からの乖離が比較的大きい作品だけどわりと面白いと思う。


誰にでも薦められる作品としてはやはり「のだめカンタービレ」じゃないかな。私のいた学校では音楽の授業で流したりしていたし、この作品はかなり広まっているんじゃないかと思う。


「花ざかりの君たちへ」は日本と台湾でドラマ化されたけどわりとどちらも見れたね。あと私はこれで堀北真希のファンになった。それにしても台湾でドラマ化される作品って日本だとどう思われているんだろ?


「デ トロイト・メタル・シティ」の映画を見たときはストーリーにちょっと納得いかなくて「クラウザーさんの歌が聴けただけで十分価値があるかな……」くらいに 考えていたが、原作が更に納得いかない終わり方になってしまったんで、自分の中では映画版のラストが正式な終わりになった。


「時をかける少女」の実写はわりと良かったよ。


いや、それは原作が小説でその後映画になってアニメが一番最近作られたものになるからむしろ「アニメ化」だろう……。


面白いかどうかは別として、「魁!クロマティ高校」を映像化したのは英断だと思うんだがどうだろう?

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「逆境ナイン」は原作を知らないとあんまり面白くないんだが、原作を読んでから見るとあの作品をよくぞここまで映像化したなーと感心できる不思議な作品だった。


衣装だけ微妙に原作通りだったりするヘンなコスプレモノになってなければ良いや。個人的に一番きつかったのは「魔法先生ネギま!」の実写化。楽しめたのは「キューティーハニー」とかだな。ただ「キューティーハニー」は見た当時は原作知らなかったというのも大きいかも。


コスプレならTMAの実写化は愛があると思うぞ!それ以外の問題がたくさんあるけど!


最 近のだと「JIN-仁-」が特に良かったね。日本での評価が高いのにも納得。あと作品そのものとはあんまり関係ない話なんだが、現代の知識を持って過去に タイムスリップというこっちでも定番の妄想ネタな内容に、日本でも同じようなこと考えてるんだなぁとちょっと嬉しくなってしまった。


昔 の作品だし皆あんまり意識していないのかもしれないが、中国で一番有名になったアニメや漫画原作の実写化と言ったら間違いなく「東京ラブストーリー」だ ろ。あれも一応漫画原作の作品だ。当時は社会現象になるくらいの大人気だったし、俺達の上の世代なんかはあれの影響をかなり受けている。

とまぁ、こんな感じで。中国オタクの中には日本のドラマに手を出しているのも結構いるので、アニメや漫画原作の作品についてもわりとチェックしているようですね。

ちなみに、今回見かけた反応のなかで好評だったのは「のだめカンタービレ」のようで、男女関係なく評価が高いようでしたし、オタク層以外にも結構知られているようでした。

それと、日本のアニメ漫画原作の実写作品は、日本以外にも台湾や香港で制作されたものがあり、その中には中国で人気になったものも結構あるようです。中国オタクの面々はそういった作品もきっちりチェックしているようですし、実写作品に関してはある意味日本よりも幅広く(?)把握している所があるのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

*当記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。

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