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男性同性愛者向け売春犯罪組織、「業界秩序を守るため」ライバル組織トップを殺害―北京市

2011年09月26日

2011年9月、男性同性愛者向け売春組織を運営していた喬建傑の死刑が執行された。ライバル売春組織のトップを殺害した罪が問われた。23日、京華時報が伝えた。

喬建傑は以前、内モンゴル自治区包頭市の警察官だった。2001年に退職。そのころにはすでに男性同性愛者向け売春組織の運営を始めていたようだ。2003年に賈全涛、2004年に賀耀威、郭浩、劉学生という仲間を得て「事業」を拡大していく。2005年からは北京市に加え、四川省成都市でも営業するようになった。

■労働市場で集められた「少爺」たち

2006年、喬建傑たちは男性同性愛者向けサイト、「キス・フォーラム」「美少年網」「捜同網」を次々と開設する。ネットを通じての客引きが目的だった。ネットには「少爺」たちの写真と電話番号、そして値段が明記されている。
(少爺はお金持ちのお坊ちゃんの意。売春する若い男性を指す隠語としても使われる。)



20070331 (7) / ComerZhao



実際に売春していた「少爺」たちは成都市の労働市場で集められた。逃亡を恐れた喬らは最低でも半年以上働くことと約束、普段は鍵のかかった部屋に押し込めていたという。売り上げの半分が「少爺」たちの給与となるが、給与の6割が喬が保管し、旧正月の時に渡す約束となっていた。それもすべて警察に連絡されないようにするための策だった。


■売春業界の秩序を守れ

さて、喬が殺人を犯したのは2007年のこと。「鴨子兵団」という同業のサイトを見たことがきっかけだった。同業とはいっても、「まじめ」に売春サービスを提供するところだけではない。相手をおびき出しておいてから強盗へと転じる「美人局型犯罪集団」も少なくない。こんな輩が増えては男性同性愛者向け売春業界全体の名誉にもかかわると、喬は排除を決めた。

2007年2月、喬建傑は「鴨子兵団」のボス・小剛(仮名)に電話。買春すると偽っておびき寄せた後、賈全涛、郭浩の3人で飛びかかって小剛を取り押さえた。客先の電話帳のありかなどを問いただしたが、豪胆にも小剛はウソの場所を教えた。

もはや許してはおけない。そう決意した喬は小剛を殺害。死体は三つに切り分け、別々の場所に捨てた。殺害後、喬らは逃亡したが、1月後に逮捕された。喬建傑、賈全涛には死刑。郭浩には無期懲役。賀耀威には懲役13年。劉学生には懲役12年の刑が言い渡された。


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