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2011年09月28日
■停電が生み出した不信感
なぜ遺族は殴り込みをかけたのか。それは病院に強い不信感を持っていたためだという。実は18日夜9時、病院では15分間ほどの停電があった。陳さんはその翌日から体調を悪化させている。停電で医療機器が止まったことが問題だったのでは、というのが遺族の疑念だ。病院側は予備電源があったため、問題は起きていないと主張している。
陳さんの腎不全が確認された後、病院側は透析するよう求めたが遺族側は拒否。透析治療をしないことで起きた結果については遺族が責任を持つという同意書にサインするよう病院は要求したが、これも拒否した。
■中国社会に広がる医師への不信感
疑念を抱く直接の原因だったとしても、それ以外に中国社会全体に広がる病院への不信感も大きな影響を与えたのではないか。病院が医療ミスを隠している、高額な医療費を巻き上げている、不必要な薬を売りつけているといった疑いは広く共有されており、「医閙」と呼ばれる暴力事件に発展することもしばしばだ。中には遺族をたきつけて病院から金を巻き上げる専門家まで存在するという。
高額医療費に対する補助金が十分ではない中国では、手術後の治療はお金が飛ぶように消えていくため、家族にとっても悩ましい問題だ。ましてや陳さんの息子3人はいずれも正規の職がなく、陳さんの年金が世帯内で一番の収入だったという。
■「医閙」の解決を!医療関係者の訴え
医療への不信感が広がるなか、中国の医師は不安を抱えて生活している。いつ「医閙」のターゲットにされるのかわからないためだ。今月15日には北京市で医師が元患者に襲われ、重傷を負う事件があった。喉頭がんの手術を受けた結果、発生能力を失ってしまったことを恨みに思っていたためだという。
(関連記事:暴漢が女性医師をめった刺しに=患者・家族が暴力を振るう医療紛争が頻発―北京市)
政府の対応を求めて医療関係者がデモを行うなど、医療業界では「医閙」解決を求める声が高まっている。政府も配慮していないわけではないが、一方、「医療ミスで苦しむ一般市民」を救う役目も演じなければならない。結果として有効な対策はいまだに打ち出されていない。
日本でもよくありますね。左翼団体や左翼弁護士にいっぱいいます。
おかげで産婦人科医が減ってます。