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【写真】孔子生誕2562周年祝い各地で式典=孔子南宗家廟ってなに?―中国

2011年09月29日

初めて知ったが、9月28日は孔子の誕生日、らしい。2011年は2562回目の誕生記念日。中国各地で様々な式典が挙行された。

中国共産党によって封建社会の代表格とされた孔子と儒教。白い目で見られてきた60年あまりの歴史は終わりを告げ、今や「中華文明の象徴」として再評価されるようになった。今年1月には天安門広場脇に孔子像が設置され、毛沢東の遺体とにらみあうという、かつてを知るものにとっては面白すぎる局面も生まれた(像はその後移転された)。
(関連記事:天安門広場に巨大孔子像=かつては封建主義の象徴、今は中華文明の象徴―中国

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中国近代の知識人・康有為は皇帝に変わる新たな統一のシンボルとして、孔子をあがめる「孔教会」の設立を唱えた。結局、この構想が成就することはなかったのだが、21世紀になって猛烈な勢いで孔子様のバリューが上がっているのが面白いところ。中国共産党と社会主義が統合のシンボルたりえなくなった時、もう一度孔子の出番が来るかもしれない。

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さて、中国各地の式典の中でも、ちょっと面白かったのが浙江省州市の孔子南宗家廟祭祀。孔子廟の親玉といえば、世界遺産にも指定されている山東省曲阜市の孔廟が思い浮かぶが、南にももう一つの拠点があった。その由来は約800年前、南に逃げた南宋の時代にさかのぼる。孔子の子孫は歴代王朝に貴族として遇されてきたが、曲阜と州、南北に分かれることになったという。日本の南北朝のようなものか(百度百科)。

南宋滅亡後、州の孔子廟が曲阜級の扱いを受けてきたとは思えないが、1996年に全国重点文物保護単位に指定され、日の目を見ることとなった。2004年からは毎年9月28日に大々的な式典を開くようになった。北の曲阜に追いつき追い越せで頑張っているようだ。

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*写真は中国広播網の報道。他写真多数。


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